民間初のFM放送局「FM東海」

2016年11月1日掲載

TOKYO FMは東海大学が開局した超短波放送実用化試験局が前身

「80.LOVE(エイティ・ポイント・ラヴ)」のキャッチフレーズで知られるTOKYO FM(略称TFM/社名:株式会社エフエム東京/周波数80.0MHz)は、東京都を放送対象地域としたFMラジオ放送局。1970年4月に開局し、以来、良質な音楽番組を中心に、全国38局のキー局として多くのリスナーに親しまれています。

実は、このTFMは東海大学が日本で最初に開局した民間FM放送局「FM東海」が前身です。終戦から約10年、その当時は戦争で教育を受ける機会を奪われたり、働きながら学びたいという青少年が少なくありませんでした。東海大学では、こうした人々に最新技術のFM放送を使った通信教育による学びの機会を提供しようと、1958年12月、超短波(FM)放送実験局を開局しました。さらに1960年5月、超短波放送実用化試験局「FM東海」を開局し、本格的に通信制の高校教育(付属望星高等学校)をスタートさせました。1970年、「FM東海」は「FM東京」(現TOKYO FM)として新たなスタートを切り、今日に至っています。

代々木校舎1号館にあったFMスタジオ(1959年頃)
FMアンテナが設置されていた代々木校舎2号館
FM放送による高校通信講座を受講する付属高校通信教育部の生徒(現付属望星高等学校/1960年頃)