わが国初の海を総合的に探究する海洋学部を開設

2017年2月15日掲載

海の平和的利用と研究の最先端を切り開く

天然資源に恵まれない日本にとって国土を囲む海は限りない資源の宝庫です。これを平和的に開拓、活用していくことは人類の未来の課題であると、本学園は1962年、わが国で初となる海洋学部を静岡県清水市(現・静岡県静岡市清水区)に開設し、海洋に関する総合的な教育・研究を進めてきています。

創立者・松前重義は、四方を海に囲まれた日本は、無限の可能性を持つ海洋に目を向け、これを平和的に活用する海洋立国を目指すべきとして、海洋の総合的な研究と人材育成の重要性を訴えました。当時わが国には商船系、水産系の大学はあったものの、海洋の科学、工学、土木、資源、船舶、水産などを総合的に教育・研究する機関はありませんでした。こうして「海洋」という新しい視点で海を探究する海洋学部が誕生したのです。今日、海洋学部は、海洋文明学科、環境社会学科、海洋地球科学科、水産学科(生物生産学・食品科学専攻)、海洋生物学科、航海工学科(航海学・海洋機械工学専攻)の6学科4専攻(2016年度現在)をもつ海洋の総合学部へと発展し、海洋研究の最先端を切り開いています。

1962年開設当時の校舎(旧商船大学校舎)
海洋学部1号館(1965年竣工)
航海工学科の実験