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アジアの人材育成に道を開く
2017年3月15日掲載
タイ・モンクット王ラカバン工科大学との国際交流
東海大学は、アジア諸国への国際支援事業を展開していた独立行政法人国際協力機構(JICA)に協力し、1965年、タイのモンクット王ラカバン工科大学(KMITL)の前身・ノンタブリ電気通信大学(NIT)から、いちはやく留学生を受け入れるなど、同国の人材育成を積極的に支援してきました。これは、開発途上国への支援は経済だけでなく、人材育成によって国づくりに貢献すべきという創立者・松前重義の考えに基づくものでした。
1972年からは、NITに東海大学工学部の教員が派遣され、学生指導や大学運営をサポート。1975年KMITLの開学にあたっては、工学部の学科制やカリキュラムづくりにも協力し、タイのエンジニア育成を支援しました。
1977年両校間で学術交流協定が結ばれ、2004年には、KMITLのキャンパス内に東海大学の海外オフィスを開設。また、本学の留学生の中からは同大学の学長、工学部長を輩出するなど、両校はよきパートナーとして緊密な関係を築いてきており、今日、KMITLはアジア屈指の工科大学として発展しています。東海大学では、現在、タイのほか、ラオス、カンボジア、アフガニスタン、ベトナムなどの人材育成支援事業に協力していますが、これらアジア諸国の教育支援の道を開いたのがKMITLとの交流なのです。