平和を希求し大学独自の国際交流

2017年2月15日掲載

日本語教育など留学生受け入れにいちはやく取り組む

創立者・松前重義は、平和で安定した国際社会を作っていくには、政治の壁を越えて世界の人々が交流し友好的な関係を築いていくことが不可欠として、大学独自の国際的な学術交流、文化交流を積極的に推進しました。

1963年に東海大学湘南校舎が開設されると、1964年、東海大学の学部・大学院への進学を希望する外国人留学生で日本語未修得者などを対象に別科日本語研修課程を開設、いちはやく留学生を受け入れる環境を整えました。当時、日本では海外からの留学生のために日本語の予備教育を行う機関はわずかしかなく、本学の取り組みは他にさきがけたものとなりました。その後1969年に、学園として初めてブルガリア人民共和国(現・ブルガリア共和国)の科学技術促進高等委員会と学術交流の覚書(のちに協定)を交わしたのを皮切りに、1973年モスクワ大学、1974年にデンマーク政府文部省とそれぞれ学術交流協定を結び留学生交換などを推進、1970年代末に日本語研修課程で学ぶ留学生は40名に及びました。今日、東海大学では、世界39か国・地域の123大学・機関(2016年7月現在)と学術交流協定を結び、学生の交換留学をはじめ、教員による研究交流、共同研究、スポーツ交流など幅広い国際活動を展開しています。

ブルガリア政府と学術交流協定を結ぶ(1969年)
モスクワ大学からの第1期留学生(1974年)
湘南キャンパスの国際フェアで民族衣装を披露する留学生