学園の教育・研究成果を広く社会へ還元

2017年12月26日掲載

公開講座や出版など多彩な生涯学習の場を提供

学校法人東海大学では、学園の教育・研究成果を広く社会へ還元し、地域社会の発展や生涯学習に貢献するため様々な活動を展開しています。その源は、学園の母胎である望星学塾の青年教育にあります。望星学塾は創立者・松前重義の私塾で、塾内での聖書研究や講話を活動の中心としながら対外的な講演活動や出版なども展開していました。戦争によって一旦活動の中止を余儀なくされましたが、望星学塾は1976年、東京・武蔵野市で一般市民を対象とした公開講座や柔道塾などを開講する社会教育機関として再出発し、1982年に学校法人東海大学の直轄機関となりました。活動の中心である望星講座は2018年2月で420回を数え、地域の生涯学習を牽引してきています。

こうした社会教育、生涯学習の取組みは、湘南、伊勢原、高輪、静岡、熊本など学園の各キャンパスで展開されています。例えば、2000年から開始したエクステンションセンターの活動を湘南キャンパスで継承し、地域連携センターを中心に生涯学習講座を5会場で開催。また小田急線東海大学前の駅前に、コミュニティスペース「TOKAIクロスクエア」を開設するなど、地域住民のさまざまなイベントに活用されています。

一方、大学の教育・研究成果を社会へ還元する取り組みとして本学園は、いちはやく出版活動を始めました。まだ出版部を持つ大学が少なかった1962年に東海大学出版会(現・東海大学出版部)が発足しました。創立者の著作をはじめ総合大学の特色を生かし、自然科学、社会科学、人文科学など多方面にわたる出版物を刊行。自然科学分野の図鑑シリーズなど高い評価を得ています。

創立者・松前重義による望星講座(1989年)
現在の望星学塾
TOKAIクロスクエアでの地域連携講座
東海大学出版会の出版物