熊本地区での取り組み

 熊本地区には、「東海大学(熊本キャンパス)」、「東海大学付属熊本星翔高校」、「東海大学付属かもめ幼稚園」の3つの教育機関を設置しており、建学当初から貫いてきた文理融合の理念のもと、一貫教育を基軸とした、真の人間教育を実践しています。
 また、総合学園としてのさまざまなリソースを生かし、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元する活動も行っています。
 この特設ページでは、その事例をご紹介します。

ラジオパーソナリティ「長木 真琴」氏が見た、東海大学の特長とは?(FM熊本コラボ企画)

エフエム熊本パーソナリティ 長木 真琴

子供にとっては自転車をこぐには少しキツイ坂を登って、その先に真っすぐ伸びる線路沿いに見える円錐形の建物。
それを目指し息を切らしながら辿り着くと、少しだけ僕より先に到着するように速度を調整しながらやってきたであろう父が笑顔で迎えてくれる。
小学生の頃の僕にとって「東海大学」は父親と走っていたサイクリングのゴール地点であり、親子のコミュニケーションの場でした。そこが大学という場所で、すれ違う若者達が、社会に旅立つ前に自らに課した課題を克服し、学び、支え合い、絆を深めあいながら過ごしている場所だと知ったのはしばらくしてからの事だったように思います。

何か難しい事について意見を交わし合っている人達や、ジャージーで楽しそうに汗を流している人達、ウェイトトレーニングでもできそうな位重そうな専門書を抱えた人。
そういった人達がいっぱいいるキャンパスでどんな事を学んでいるのか、少しずつ父から教わり、いつか自分もそんな大学生になりたいなぁと思うようになりました。

同じ場所に立つ、今の僕が見ている東海大学は、県内に大学、高校、幼稚園の3つの機関を持ち、各々が連携した行事を季節ごとに行っています。
例えば、付属かもめ幼稚園が毎年10月に実施している「芋掘り体験」では、東海大学の農学部から提供された苗を、園児たちが植え付け、育てる。そして約5か月かけて育った芋を熊本星翔高校の幼児教育志望の生徒がサポートしながら収穫し、収穫した芋は焼き芋にしてみんなで食べる。
この体験を通して、手をかけて育てた作物が実る喜びや収穫の楽しさ、食べ物を大事にする気持ちが育まれていく。一貫教育ならではのことだと思います。

僕が受験生の頃は、競争の激しい学校生活の中、テストの1点の差の中に多くのライバル達がいて、自分の進路や未来は自分の意思や希望では無く、偏差値という相対的な基準により決められるのだという考えに囚われてしまっていました。

気付いた時には、子供の頃に目にしていた「東海大学熊本キャンパス」の大学生のキラキラした眼差しや笑顔とは程遠い時間を過ごしていたと思います。
それではいけないと思った僕は、昔夢に抱いた「ラジオパーソナリティ」になる為に師匠を見つけ、弟子入りする事にしました。
そう、「学びたい事を見つけ、それを学べる場所に進む」。
皆が考えるそんなシンプルな事に再度気づくのに、少しだけ回り道をしたのです。多くの方にチャンスを頂き、24年前に掲げたラジオパーソナリティの夢を叶えさせてもらった今の姿。いつか目の前にいる3人の子供達に「学びたい事を見つけ、それを学べる場所に進む」事の大切さを伝えていけたらと思っています。
次の春がやってくる頃には子供達も成長し、親子4台の自転車で「東海大学熊本キャンパス」へサイクリングにいけるかもしれません。

東海大学では夢実現に向けた選択を、一貫教育ならではの、幼稚園から大学まで長い時間を掛けて考える事が出来ます。
進路をどうしようか考えている生徒の皆さん、それから保護者の皆さん、一度、東海大学まで足を運んでみませんか。

熊本地区における、主な一貫教育活動

1)『星翔シトラス・プロジェクト』【大学×高校の連携活動】

 付属熊本星翔高校では、東海大学(農学部)と連携し、校内に植えられている柑橘系の果実を使い、食品加工について学ぶプロジェクトを実施しました。
 このプロジェクトには、農学部の学生12名と、付属熊本星翔高校サイエンス部をはじめとした生徒10名が参加。農学部教職員の指導のもと、果実の収穫、品種判別、食品加工(オリジナルのマーマレードづくり)までを行いました。このプロジェクトを通して、何気なく通り過ぎていた校内を再認識し、生徒たちの観察力や愛校心を育む活動となりました。来年はどんなマーマレードができるか楽しみです。

2)『羊の毛刈り』【大学×幼稚園の連携活動】

 付属かもめ幼稚園では、動物とのふれあいをとおして命の尊さを学んでもらうことを目的に、東海大学(農学部)と連携した「羊の毛刈り」体験を毎年5月に実施しています。
 農学部(阿蘇実習フィールド)で飼育されている2頭の羊が“来園”し、農学部の技術職員の補助を受けながら、園児が羊毛を刈り取っていきます。また、牧羊犬とのふれあいの時間なども設けています。

3)吹奏楽部による『出張演奏会』【高校×幼稚園の連携活動】

 付属熊本星翔高校の吹奏楽部が付属かもめ幼稚園を訪問し、クラシックからアニメソングまで幅広いジャンルの演奏を披露する「出張演奏会」を毎年2月に実施しています。吹奏楽部による生演奏を聴いてもらうことで、園児たちに音楽や楽器に親しんでもらうことを目的としています。
 なお、付属熊本星翔高校の吹奏楽部は、「熊本県高等学校文化連盟吹奏楽部新人コンクール」において11年連続で金賞を受賞するなど、高い評価をいただいています。

4)『芋掘り体験』【大学×高校×幼稚園の連携活動】

 付属かもめ幼稚園では、東海大学(農学部)および、付属熊本星翔高校と連携した「芋掘り体験」を、毎年10月に実施しています。
 掘り起こすサツマイモは、農学部より提供された苗を、5月に園児たちが植え付け、約5か月間、交代で水やりなどをして育てたものです。「芋掘り体験」当日は、付属熊本星翔高校の生徒のサポートのもと、園児自ら収穫します。この体験をとおして、手をかけて育てた作物が実る喜び、そして収穫の楽しさを演じたちに体感してもらうことを目的としています。

特色ある連携活動

1)『外国人観光客に向けたモニターツアーin芳野』

 東海大学 経営学部観光ビジネス学科の小林寛子教授のゼミに所属する学生らが、熊本市西区河内町芳野地区で「外国人観光客に向けたモニターツアーin芳野」を実施しました。小林教授のゼミでは6年前から同地区で観光資源調査やイベントの企画・運営を行っており、今回は、外国人が芳野地区を訪れた際にどこに魅力を感じるのか、どのようなツアーを必要としているのかを調査するべく、本ツアーを企画しました。

2)『世界一行きたい科学広場in熊本』

 東海大学熊本キャンパスでは、地域の子どもたちに科学の魅力やものづくりのおもしろさを伝えることを目的に、2014年から「世界一行きたい科学広場in熊本」を開催しています。例年、熊本、湘南、清水各キャンパスの学生や教職員、近隣の高校の生徒らがブースを出展し、約3,000名が来場します。

3)農学部×JA熊本経済連による『トマトプロジェクト』

 東海大学 農学部バイオサイエンス学科の永井竜二教授の研究室協力のもと、熊本県産トマトをPRするJA熊本経済連が『トマトプロジェクト』を実施しており、その活動の一環として、丸の内タニタ食堂にて熊本県産トマトを使ったスペシャルメニューが期間限定販売されました。
 本プロジェクトは、永井教授が研究を続けているトマトの機能性成分「エスクレオサイドA」について紹介し、医食同源の概念から日々の食生活で生活習慣病の予防を目指しているものです。

熊本地区 関連教育機関(HPリンク集)

 本ページで紹介した取り組み以外にも、大学・高校・幼稚園独自の特色ある教育・研究活動を行っています。
 詳細は、各機関のホームページをご覧ください。

東海大学(熊本キャンパス)

〒862-8652
熊本県熊本市東区渡鹿9-1-1

TEL:096-382-1141

設置学部:経営学部、基盤工学部、農学部

ホームページ新しいウィンドウを開きます

Facebook新しいウィンドウを開きます

東海大学付属熊本星翔高校

〒862-0970
熊本県熊本市東区渡鹿9-1-1

TEL:096-382-1146

ホームページ新しいウィンドウを開きます

認定こども園 東海大学付属かもめ幼稚園

〒862-0924
熊本県熊本市中央区帯山7-13-41

TEL:096-382-1151

ホームページ新しいウィンドウを開きます

一貫教育へ戻る