熊本地震からの創造的復興祈念「阿蘇の昆虫・世界の昆虫展&東海大学阿蘇震災遺構VR展」開催中~南阿蘇村・東海大学学生街で学生たちが学んできてこと~

2019年04月25日

東海大学[九州キャンパス]では、4月16日(火)~5月6日(月・祝)の期間、旧南阿蘇村立長陽西部小学校にて、熊本地震からの創造的復興を祈念するイベント「阿蘇の昆虫・世界の昆虫展&東海大学阿蘇震災遺構VR展」を開催いたします(開催中)。

本イベントは、熊本地震で被災した東海大学農学部遺伝資源保管室に所蔵されていた昆虫標本のうち、学生や卒業生、教員による懸命な修復が完成した2,000種について公開するものです。熊本県内外の皆さまに自然豊かな阿蘇の魅力を改めてお知らせするとともに、震災被害の大きさを肌で感じ、防災意識の向上につなげてもらうことも目的としています。

まず「昆虫展」では、絶滅が懸念される水生昆虫「タガメ」を模した大きなオブジェが来場者をお出迎え。会場では、阿蘇地域に生息する希少な「オオルリシジミ」をはじめ、阿蘇や世界の珍しい昆虫たちの標本・写真などを展示しています。なお、これらの標本は、南阿蘇村で生活していた学生たちや教職員により集められ、製作されてきた記念碑とも言えるものであり、学生たちの思いの詰まった遺産でもあります。

「VR展」では、熊本地震で甚大な被害を受けた本学旧阿蘇キャンパス1号館内の現状をドローンに搭載した360度VRカメラで撮影し、制作した震災遺構VR空間を来場者の皆さまに体験していただくことができます。

本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元することで、よりよい地域づくりに貢献していきたいと考えています。本イベントもそうした取り組みの一環として開催されるものです。

■開催概要
期間  :2019年4月16日(火)~5月6日(月・祝)
開館時間:10:00~16:30
会場  :旧南阿蘇村立長陽西部小学校 2階(阿蘇郡南阿蘇村河陽4964)
内容  :〇昆虫展/阿蘇地域に生息する希少な「オオルリシジミ」や世界の珍しい昆虫の標本・写真などを展示。
     〇VR展/ドローンに取り付けた360度VRカメラで撮影した震災遺構の内部映像をもとにしたVR体験。
企画  :「東海大学九州キャンパス・南阿蘇村」総合交流議会
      農業・産業部会、環境・教育部会


■この件に関するお問い合わせ
昆虫展:東海大学農学部応用植物科学科 担当:村田 浩平
    TEL.096-386-2702
VR展:東海大学九州教養教育センター 担当:福﨑 稔
    TEL.096-386-2664
▲2000種の昆虫標本の展示風景
▲震災遺構の「VR」を体験している様子

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