東海大学チャレンジセンターTokai International Communication Club 2019年度「にこティー教室」 実施中~外国にルーツを持つ子どもたちの学習支援や進路相談を今年度も実施~

2019年06月04日

▲「にこティー教室」の様子
東海大学[湘南キャンパス]チャレンジセンターの学生プロジェクト「Tokai International Communication Club」(以下:TICC)では、外国にルーツを持つ子どもたちを対象とした学習支援活動「にこティー教室」を、毎週水曜日と木曜日の2日間、秦野市立南公民館において実施しております。

 海外からの移住者であったり、両親のどちらかが外国人であったりなどの理由で、外国にルーツを持つ子どもたちの家庭では、日本語以外でコミュニケーションがとられていることも少なくありません。そのため、日本語の文章力や読解力が不足し、日本の学校での学習に支障をきたしがちな子どもたちがいます。「にこティー教室」は、そうした子どもたちに学校以外の学習環境や居心地の良い「居場所」を提供しようと、2007年度からTICCによって開始された取り組みです。現在は、ブラジル・ペルー・中国・フランスなどにルーツを持つ児童・生徒約10人が通所。教室名にある「にこティー」は、活動が始まった当初に参加した子どもたちがTICCメンバーを「いつもニコニコしているティーチャー」という意味合いで「にこティー」と呼んでくれたことに由来しています。

TICCのメンバーは、はだの子ども支援プロジェクト「ゆう」による協力のもと、宿題などの学習支援のほか、子どもたちと一緒に遊んだり、進路の相談に乗ったりするなどの活動を続けています。また、そうした活動の傍ら、2週間に一度ミーティングの機会を設けて子どもたちの学習状況や問題点などを共有し、支援活動のさらなる改善に生かしています。一方、メンバー自身にとっては、文化の違いから起こる子ども同士のケンカの仲裁などを通じて、多文化共生について改めて深く考えることのできる学びの場となっています。

本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。学生たちによるこうした取り組みも、本学の考え方を体現するものです。

■「2019年度にこティー教室」概要
日時:2019年4月17日(水)~ 〔実施中〕
   毎週水曜日・木曜日 各日とも17:30~19:30
会場:秦野市立南公民館(秦野市今泉598)
対象:秦野市在住の外国につながりのある小学生・中学生など
主催:東海大学チャレンジセンター Tokai International Communication Club
協力:はだの子ども支援プロジェクト「ゆう」

■チャレンジセンタープロジェクトとは
本学が育成する「社会的実践力」のベースとなる「4つの力(自ら考える力・集い力・挑み力・成し遂げ力)」を身につけることを目標に、学部・学科・学年・キャンパスの枠を超えた50名以上の仲間が、1年を通して活動する取り組み。ものつくりから災害復興支援、地域活性化まで、社会に貢献することを目的に多くの分野で活躍しています。

■Tokai International Communication Club(TICC)について
“多文化共生社会の実現”を達成目標に、留学生や地域に住む外国につながりのある方々の支援、文化交流を主な活動目的に掲げ、学部・学年を越えて活動するプロジェクト。留学生とのスポーツやレクリエーションによる交流会のほか、秦野地域に暮らす外国につながりのある子どもたちへの学習支援活動や、地域の子どもたち対象の異文化理解ワークショップ、国際問題について考えるシンポジウムなどを、年間をとおして展開しています。

■本件に関するお問い合わせ
東海大学チャレンジセンター 担当:佐野・村井
TEL.0463-50-2504(直通)


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