ToCoチャレ 東海大学学生ロケットプロジェクト(TSRP) 自作ハイブリッドロケット打ち上げ実験 「第21回 能代宇宙イベント」 ~培った技術を検証 目標はTSRP内の最高高度到達~

2025年08月08日

 東海大学〔湘南キャンパス〕キャンパスライフセンターのTokai Co-creation Challenge(ToCoチャレ)モノつくりプロジェクト「東海大学学生ロケットプロジェクト(以下、TSRP)」では、8月17日(日)に秋田県の能代宇宙広場で開催される「第21回 能代宇宙イベント」(一般社団法人あきた宇宙コンソーシアム主催)において、新たに制作したハイブリッドロケット「H-62号機」の打ち上げ実験を実施いたします。

  ハイブリッドロケットは一般的に固体の燃料と液体の酸化剤を反応させて推力を得るロケットです。今回の機体には、燃料に固体ワックス燃料を、酸化剤に液化亜酸化窒素を利用する自作エンジンを搭載。ガラス繊維強化プラスチックチューブが主体のモジュール構造で軽量化を図っています。さらに,機体内部にアクションカメラを搭載しロケットが飛翔する映像の記録に挑戦します。

 打ち上げにはTSRPの学生29人が参加。すべて自作の発射支援設備を使用して到達高度地上2.4km以上を目指します。目標高度を達成すれば、TSRP内で最高高度記録となります。

  TSRPはハイブリッドロケットの包括的なロケットシステムの設計・開発を手掛け、培った技術を検証するため、各地で打ち上げ実験を重ねています。日本最大規模のロケット打ち上げ、および自立制御型ロボットのアマチュア大会「能代宇宙イベント」には、2005年から継続して出場しています。

  本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元することで、よりよい社会づくりに貢献していきたいと考えています。学生たちによる本取り組みもそうした本学の考えを具現化するものです。

  

■実施概要

実施日時

2025年8月20日(水)6:00~12:00

〔予備日:8月19日(火)、21日(木)、22日(金)いずれも6:00~12:00〕

打ち上げ場所

能代市落合浜海水浴場跡地

 

教員責任者

川端 洋(本学工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻 特任講師)

 

学生責任者

小倉 丈(本学工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻 3年次生)

 

 

ハイブリッドロケット62号機 機体仕様H-62号機.png

名称

ハイブリッドロケット62号機(TSRP-H-62)

構造

ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)チューブを主体としたモジュール構造

全長

2.7m

直径

154mm

乾燥重量

18kg

モーター

THR-820N

(自作ハイブリッドロケットモーター)

燃料

固体のワックス燃料(ロウ)

酸化剤

液化亜酸化窒素

コンポーネント

バルブシステム、搭載計器「すばる1.3」、独自開発のパラシュート放出機構「不知火Ⅲ」「不知火Ⅳ」、パラシュート、アクションカメラ

 

■東海大学学生ロケットプロジェクト

 前身である航空宇宙特別プロジェクトの設立(1995年)以来、机上では学ぶことができない宇宙理工学の実践的な知識・技術の習得に努め、ハイブリッドロケットのエンジン、ボディ、電子機器に至るまで、包括的なロケットシステムの設計・開発を手掛け、各地で打ち上げ実験を重ねています。

Tokai Co-creation ChallengeToCoチャレ)

 多様な学生・教職員・専門分野のそろう東海大学ならではの共創への挑戦を通じ、学生の「やってみたい」を支援する教育プログラムで、2025年度から開始しました。採択されたプロジェクトに必要な資金・活動場所の提供のほか、各種研修・アドバイスなどで支援します。「コトつくりプロジェクト」「モノつくりプロジェクト」「大学つくりプロジェクト」(募集中)「自分つくりプロジェクト」(募集中)があり、現在、計29団体が活動しています。

<学生の活動に関するお問い合わせ>

東海大学キャンパスライフセンター担当:前川・正木

 TEL.0463-50-2504(直通) E-mail:project-kakari@tokai.ac.jp

※8月9日(土)~17(日)の期間は全学夏季一斉休暇となります。誠に申し訳ございませんが

この期間のお問い合わせには対応いたしかねますことを、予めご了承いただければ幸いです。

<イベントの内容や打ち上げ当日のお問い合わせ>

能代宇宙イベント問い合わせ先:https://noshiro-space-event.org/contact/

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