東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクト ソーラーカーチーム南アフリカを縦断するレース「Sasol(サソール) Solar(ソーラー) Challenge(チャレンジ) 2018」で総合第2位!

2018年10月01日

ゴールを祝う学生たち
東海大学[湘南キャンパス]チャレンジセンターの「ライトパワープロジェクト・ソーラーカーチーム」は、南アフリカ共和国で開催された世界的なソーラーカー大会「Sasol Solar Challenge 2018」(大会期間:9月22日〔土〕~30日〔日〕)において、総走行距離3941.4kmを記録し、総合2位となりました。優勝したのは、総走行距離4030.4kmを記録したオランダのヌオン・ソーラー・チーム(デルフト工科大学)「Nuna9S」。レースは最終日まで接戦を繰り広げる展開となり、本学チームは惜しくも2位となりましたが、特別賞として環境賞を受賞しました。

このソーラーカー大会は、南アフリカ北部にある行政首都プレトリアをスタートし、ブルームフォンテインやポートエリザベスなど7都市を経由しながら、約2,000km離れた南部の都市ケープタウンまでを8日間かけて走行するものです。コースには一日ごとに「ループ」と呼ばれる周回コースが設けられ、その日のゴール地点に決められた時間までに到着できれば何度でもループを周ることが可能となり、順位は8日間での総走行距離で決まります。
今回は、嵐や強風にさらされながら、1800mもの
高低差を乗り越えるという、過酷な気象と地形を克服する高いレベルの大会となりました。

5つの国と地域の大学や企業などから、計9チームが参加して行われた今大会。本学ソーラーカーチームは、昨年10月にオーストラリア連邦で開催された「2017ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」に合わせて開発した車両「’17 Tokai Challenger」を改良して、ドライバー3名を含む学生17名と各種のアドバイスにあたる教員3名の計20名体制で臨みました。

■レース結果(暫定)
一日あたりの走行距離 総走行距離    総合順位
1日目(9月22日) 645.5km 645.5km   2位
2日目(9月23日) 514.2km 1,159.7km  1位
3日目(9月24日) 441.9km 1,601.6km  2位
4日目(9月25日) 471km 2,072.6km   1位
5日目(9月26日) 575km 2,647.6km   1位
6日目(9月27日) 429.4km 3,077km   2位
7日目(9月28日) 468.7km 3545.7km  1位
8日目(9月29日) 395.7km 3941.4km  2位

■主な遠征メンバー
総監督    :佐川 耕平 (本学工学部電気電子工学科 助教)
監督     :木村 英樹 (本学工学部電気電子工学科 教授)
        福田 紘大 (本学工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻 准教授)
チームリーダー:武藤 創  (本学工学部動力機械工学科 3年次)
ドライバー  :小野田 樹晃(本学工学部動力機械工学科 2年次)
        遠藤 龍作 (本学工学部電気電子工学科 1年次)
        伊坪 岳陽 (本学工学部電気電子工学科 1年次)
        佐川 耕平 (本学工学部電気電子工学科 助教)

■国内支援メンバー
情報支援チーム、広報支援チーム(約20名)

■「Sasol Solar Challenge 2018について
2008年の初回以来、隔年で開催され今回が6回目となる、南アフリカ共和国を舞台としたソーラーカーの国際大会。太陽光のみをエネルギー源とし、南アフリカ北部の都市プレトリアからブルームフォンテインやポートエリザベスなど7都市を経由しながら、約2,000km離れた南部の都市ケープタウンまでを8日間かけて走行。8日間の総走行距離で順位を競います。コースには、一日ごとに「ループ」と呼ばれる、1周29~82kmの周回コースが設けられ、その日のゴール地点に既定の時間内に到着できれば、何度でも周ることが可能。その時々のソーラーパネルの発電量から最適な速度を算出し、ループで走行距離を最大限積み上げることが、レースを制する上で重要な鍵となります。2016年の前回大会で本学は4,500kmを超える総走行距離を記録しました。
 本学は、メインクラスの「チャレンジャークラス」で2008年・2010年・2012年と3連覇を達成し、2016年は準優勝(2014年はチリ大会出場のため不出場)という好成績を残しています。
開催6回目にして10周年記念となる今大会には、2016年大会の覇者・オランダのデルフト工科大学をはじめ、スイス、中華人民共和国、そして南アフリカ共和国など世界中から強豪チームが参戦しました。

開催日程       2018年9月22日(土)~30日(日)
会場       南アフリカ共和国 プレトリア~ケープタウン(2,000km)
主催       Jukwaa Group, Advanced Energy Foundation
公式サイト  http://www.solarchallenge.org.za/
大会Facebook  https://www.facebook.com/SASolarChallenge/
チームFacebook  https://www.facebook.com/tokaisolarcar/


■主な協賛企業
会社名 協賛・提供内容
パナソニック株式会社 太陽電池モジュールHIT、リチウムイオン電池
東レ株式会社 炭素繊維トレカ
東レ・カーボンマジック株式会社 炭素繊維トレカを利用したCFRPボディの成型加工
株式会社ミツバ ソーラーカー用ブラシレス DCダイレクトドライブモーター
株式会社ブリヂストン ソーラーカー専用低転がり抵抗タイヤ
トヨタ自動車株式会社 ハイラックス、フォーチュナー(サポートカー)
KYBモーターサイクルサスペンション株式会社 サスペンション
株式会社ソフトウェアクレイドル 空力解析ソフトウェア
日本マイクロソフト株式会社 クラウドコンピューティングプラットフォームMicrosoft Azure
ビジュアルテクノロジー株式会社 クラウドコンピューティングプラットフォームにおける計算環境構築
ダッソー・システムズ株式会社 3Dエクスペリエンス・プラットフォーム
日野自動車株式会社 輸送用ハイブリッドトラック
株式会社ベクター 自動車用計測・分析機器
産業技術総合研究所
有限会社三島木電子 太陽電池用最大電力点追従回路(MPPT)
日本ケミコン株式会社 アルミ電解コンデンサ、積層セラミックコンデンサ、電気二重層キャパシタ
株式会社ジェイテクト セラミックボールベアリング、軸受け回りの部品
株式会社和光ケミカル 潤滑系エアゾール、クリーニング系エアゾール等
植木プラスチック株式会社 ソーラーカー用ポリカーボネート製キャノピー
飯田通商株式会社 電機製コネクタと消耗品であるメンテナンス部材
石塚工業株式会社 金属切削加工
株式会社パトライト サポートカーの自動車用警光灯
株式会社三協 ロジスティクス
株式会社ソーアップ ソーラーカー用カバー
株式会社プロジェクト・ミュー ブレーキパッド
サンスター技研株式会社 ブレーキディスク
ラップジャパン株式会社 電線
株式会社島半 活動支援

■本件に関するお問い合わせ
東海大学 チャレンジセンター 担当:島村・髙橋
TEL.0463-50-2504(直通)

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