過労死対策弁護団による「労働問題・労働条件に関する啓発授業」を実施~過労死家族会も講師に招聘。過労死・就労による精神疾患などから若者を守る~

2017年07月06日

東海大学[湘南キャンパス]では、7月13日(木)11:05より、社会的実践力を養う本学独自の科目「チャレンジセンター科目(挑み力)」の履修学生約50名を対象とした特別授業「労働問題・労働条件に関する啓発授業2017」を実施いたします。

若者を取り巻く「過労死」をはじめとする労働条件などに関する問題は、社会でも大きく取り上げられています。2017年6月30日に厚生労働省が公表した2016年度の「過労死等の労災補償状況」によると、「業務における強い心理的負荷による精神障害や自殺による死亡」として労災認定されたのは498人。30代~50代が前年度より微減であるのに対し、20代は20人増えて107人になるなど、若者の増加が目立つ結果となっています。

今回の啓発授業では、神奈川過労死対策弁護団の弁護士、ならびに過労によって家族を失った過労死家族会の方を講師としてお招きし、過労死や長時間労働などに起因する精神疾患から自分の身を守るための知識について、さまざまな事例の紹介や質疑を交えながら、講義を行っていただく予定です。

厚生労働省では現在、過労死等防止対策推進法に基づく「過労死等の防止のための対策に関する大綱」(2015年7月24日閣議決定)に示された「過労死等の防止のためには、若い頃から労働条件をはじめ、労働関係法令に関する理解を深めることも重要」との見解を踏まえ、労働問題や労働条件の改善などについて、生徒・学生が理解を深められるよう、労働問題に関する有識者及び過労死のご遺族を講師として学校に派遣し、啓発授業を実施する事業を実施しています。この度、本学で実施する啓発授業も、そうした厚生労働省による過労死防止を推進する施策の一環として実現しました。

■開催概要
実施日時:2017年7月13日(木)11:05~12:35
会  場:東海大学湘南キャンパス 1号館1C-302教室(所在地:平塚市北金目4-1-1)
講  師:神奈川過労死対策弁護団 弁護士 川岸卓哉氏、神奈川過労死等を考える家族の会 代表 工藤祥子氏
対  象:「チャレンジセンター科目(挑み力)」の履修学生 約50名

※チャレンジセンター科目/東海大学が独自に展開する「社会的実践力」の育成を目指す授業科目。「自らを取り巻く状況を理解し、問題を発見・解決する能力を高めること」を目的とし実施され、①実際の現代的・社会的課題を取り上げる ②履修対象が全学部・全学年に開かれている③グループディスカッションなど参加型学習を多く組み入れる、などの特徴を有する。

■本件に関するお問い合わせ
学校法人東海大学 経営企画室広報課
TEL:03-3467-2211(代表)
FAX:03-3485-4939
mail:pr@tokai.ac.jp

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