迫る「心不全パンデミック」阻止へ 専門家が最新治療法を徹底解説 ~次世代カテーテルから救命の外科治療まで 心房細動・弁膜症・重症心不全の最前線~

2025年10月07日

 東海大学医学部付属病院では、10月18日(土)13:00より、松前記念講堂を会場に市民公開講座「心臓の病気」を開講いたします。

 国内では高齢化や生活習慣病の増加に伴い、心不全患者数は現在約120万人に達し、2030 年には130 万人を超えると推計されています。この「心不全パンデミック」を食い止めるためには、心房細動や弁膜症といった初期段階の病気を早期に発見し、適切な治療へとつなげることが重要です。

 心臓.jpg心臓病の治療は近年飛躍的に進歩しており、薬物療法だけでなく、カテーテルアブレーションや経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)など、身体への負担が少ない低侵襲治療の選択肢が広がっています。本講座は、こうした最新の知見と治療オプションを、市民の皆さまにわかりやくお伝えすることで、地域の健康増進に貢献することを目的としています。

 本講座では、座長である本学医学部循環器内科学領域主任で循環器疾患センター長を兼任する伊苅裕二教授のもと、3名の専門家が登壇します。最初に、本学医学部循環器内科学の柳下敦彦准教授が、「進化する心房細動治療 ~薬からカテーテル、そして次世代治療へ~」と題し、心房細動の最新のカテーテル治療を含む進歩について解説します。続いて、同循環器内科学の上岡智彦講師が、「知っておきたい心臓の病気 ~弁膜症の早期サインとカテーテル治療の最前線~」をテーマに、特に弁膜症の早期発見の重要性や低侵襲治療の現状を紹介。最後に、同心臓血管外科学領域主任の長泰則教授が、「重症虚血性心不全に対する外科治療の現状と展望」と題し、薬やカテーテル治療だけでは対応が難しい重症心不全に対する外科的アプローチの最前線を説明します。

 当病院では今後も、定期的に各診療科による市民公開講座を開講いたします。こうした講座をとおして、当病院が有するさまざまな知見や研究成果の社会還元に努め、よりよい地域社会づくりに貢献してまいります。

 

■開催概要

日時

20251018日(土)13001520

会場

東海大学伊勢原キャンパス松前記念講堂(神奈川県伊勢原市下糟屋143

プログラム

<座長>

伊苅 裕二(東海大学医学部循環器内科学 領域主任・教授、循環器疾患センター長)

【講演1】「進化する心房細動治療 ~薬からカテーテル、そして次世代治療へ~」

柳下 敦彦(東海大学医学部循環器内科学 准教授)

【講演2】「知っておきたい心臓の病気 ~弁膜症の早期サインとカテーテル治療の最前線~」

上岡 智彦(東海大学医学部循環器内科学 講師)

【講演3】「重症虚血性心不全に対する外科治療の現状と展望」

- STICH WARS: A New Hope with Scar Exclusion -

長 泰則(東海大学医学部心臓血管外科学 領域主任・教授)

参加費

無料(定員180名)

申込方法

二次元コードよりお申込みください。心臓2.jpg

主催

東海大学医学部付属病院 循環器疾患センター

お問い合わせ

東海大学医学部付属病院 市民公開講座(広報)担当

TEL.0463-93-1121(代表)

 

<本件に関するお問い合わせ・一般の方からのお問い合わせ>

東海大学医学部付属病院 市民公開講座(広報)担当

TEL.0463-93-1121(代表)

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