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肝疾患の最新知見を専門家が解説する公開講座 ~増加する脂肪肝やアルコール性肝炎に対応 診断・治療から医療費助成まで~
2025年09月02日
東海大学医学部付属病院では、9月6日(土)14:00より、松前記念講堂を会場に「肝疾患医療センター市民公開講座」を開講いたします。
日本では近年、肝疾患の原因が多様化しています。かつて主流だったウイルス性の肝炎は治療法の進歩で患者数が減少傾向にある一方、肥満や糖尿病に起因する非アルコール性脂肪性肝疾患が増加しており、これが肝硬変や肝がんの原因となるケースが問題視されています。国立がん研究センター「がん情報サービス」によると、2021年には34,675例が肝臓がんと診断され、2023年には22,908人が亡くなっています。肝臓がんは依然として、日本のがん死亡数の上位を占める深刻な疾患であり、肝疾患の早期発見と適切な治療、予防に関する啓発がますます重要になっています。
今回の市民講座の第一部では、最初に自己免疫性肝疾患の概要を本学医学部消化器内科学の荒瀬吉孝准教授が解説。続いて、同消化器内科学の鶴谷康太講師が肝硬変・肝がんの最新の診断と治療について講演します。さらに、同臨床検査学の後藤和人教授がB型肝炎再活性化への注意点を専門的な視点から説明します。第二部では、より生活に密着したテーマを取り上げます。永山佳奈薬剤師が薬の正しい服用法や注意点を解説し、山本志保栄養士が肝臓にやさしい食事について具体的なレシピや食事のヒントを提供。最後に、総合相談室の倉橋慎太郎が肝疾患の医療費助成について、利用可能な制度や手続きを詳しく説明します。
当病院では今後も、定期的に各診療科による市民公開講座を開講いたします。こうした講座をとおして、当病院が有するさまざまな知見や研究成果の社会還元に努め、よりよい地域社会づくりに貢献してまいります。
■開催概要
日時 |
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2025年9月6日(土)14:00~16:00(開場:13:30) |
会場 |
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東海大学伊勢原キャンパス松前記念講堂1階(神奈川県伊勢原市下糟屋143) |
プログラム |
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<総合司会> 加川 建弘(東海大学医学部付属病院 肝疾患医療センター センター長) <第一部 講演会> 【講演1】「自己免疫性肝疾患について」 荒瀬 吉孝(東海大学医学部消化器内科学 准教授) 【講演2】「肝硬変・肝がんの診断と治療」 鶴谷 康太(東海大学医学部消化器内科学 講師) 【講演3】「B型肝炎再活性化に注意」 後藤 和人(東海大学医学部臨床検査学 教授) <第二部 講演会> 【講演4】「薬物相互作用について」 永山 佳奈(東海大学医学部付属病院 薬剤科) 【講演5】「肝臓にやさしい食事」 山本 志保(東海大学医学部付属病院 栄養科) 【講演6】「肝疾患の医療費助成」 倉橋 慎太郎(東海大学医学部付属病院 総合相談室 係長) |
参加費 |
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無料 |
申込方法 |
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事前申込不要 |
主催 |
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東海大学医学部付属病院、神奈川県 |
共催 |
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伊勢原市、足柄上医師会、小田原医師会、茅ヶ崎医師会、中郡医師会、秦野伊勢原医師会、平塚市医師会 |
<本件に関するお問い合わせ・一般の方からのお問い合わせ>
東海大学医学部付属病院 市民公開講座(総務)市民公開講座担当
TEL.0463-93-1121(代表)