夏休みを前に全校生徒対象「薬学講座」実施 ~若年層に広がる薬物乱用問題に警鐘 正しい知識習得へ~

2025年07月08日

 東海大学付属静岡翔洋高等学校では、夏休みを約2週間後に控えた79日(水)、全校生徒を対象に「薬学講座」を実施いたします。

 近年、20歳代以下の若年層における薬物乱用、特に大麻や市販薬(OTC薬)の乱用が深刻化しています。警察庁のデータ1によると、大麻事犯の検挙人員の7割以上が30歳未満であり、若年層における大麻の乱用拡大に歯止めがかからない状況です。また、国立精神・神経医療研究センターの調査2では、市販薬の過剰摂取(オーバードーズ:OD)による緊急搬送件数も急増しており、特に10代と20代で全体の約半数を占めています。薬物乱用はインターネットやSNSを通じて誤った情報が拡散され、若者が容易に薬物へアクセスできる環境が背景にあります。また、心の悩みや不安、ストレスからの逃避、仲間からの誘いといった要因も深く関与しています。

1.警察庁組織犯罪対策部「令和6年における組織犯罪の情勢 確定値版」より引用

2.国立精神・神経医療研究センター「薬物使用に関する全国住民調査(2023年)」より引用

 

  こうした実態を踏まえて本校では、生徒たちが早い時期から薬物の危険性について正しい知識を身につけ、健全な判断力を養ってもらおうと、毎年この時期に薬学講座を実施しています。講師には、清水警察署生活安全課署員の方と宮城薬局(清水区)の薬剤師・宮城規秋氏をお迎えします。同署員には、薬物乱用がもたらす法的制裁、インターネット・SNSを介した巧妙な誘いの手口、犯罪に巻き込まれないための具体的な対処法などについて解説していただきます。宮城薬剤師には、市販薬の正しい使用方法、ODの危険性、身近な薬物が依存症につながるリスクなどについて、専門的な見地から指導していただきます。

 本校では、よりよい地域社会づくりに貢献しようと、地域との連携のもと、さまざまな取り組みを行っています。この「薬学講座」も、そうした取り組みの一環に位置付けられるものです。

 

 実施概要

日 時

202579日(水)

3年生8:55~9:45、2年生9:55~10:45、1年生10:55~11:45

会場

東海大学付属静岡翔洋高等学校建学記念ホール

(所在地:静岡市清水区折戸3-20-1)

講師

宮城薬局 薬剤師 宮城規秋氏、清水警察署 生活安全課 署員1名

参加者

本校1年生426名、2年生404名、3年生458名 計1,288名

 

<この件に関するお問い合わせ>

東海大学付属静岡翔洋高等学校 担当:萩原

TEL.054-334-1851FAX.054-334-0827

 

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