浸食進む三保松原の海岸線 保全対策考える特別授業 ~絶滅危惧種・アカウミガメの産卵巣観察も~

2025年02月14日

 東海大学付属静岡翔洋小学校では、219日(水)12:35より、東海大学海洋学部博物館および三保海岸において、卒業間近の6年生を対象に「海岸浸食とウミガメ」と題した特別授業を実施いたします。

 

 ウミガメの標本を観察する児童(昨年).png富士山世界文化遺産の構成資産でもある三保松原は日本有数の景勝地で、絶滅危惧種・アカウミガメの産卵場所としても知られています。しかし、開発などで浸食が進み、海岸線は大きく後退しました。授業ではまず、同館の学芸員から海岸線が後退してきた原因を解説していただきます。また、2005年から静岡市と同館が共同で実施してきたアカウミガメの保存対策事業についても説明を受け、ウミガメたちが安心して産卵できる三保松原を保全するための具体的な対策を考えます。

 

 続くフィールドワークは実際に三保海岸に移動。アカウミガメの産卵巣(卵はダミー)を観察するほか、波打ち際からの距離、人工構造物の有無、砂の状態など産卵巣周辺の環境調査も実施します。6年生はこの1年、「総合的な学習(探求)の時間」の中で地球環境について学びを深めてきました。今回の特別授業はその集大成として実施するものです。

 

 本校では、地球市民として未来を創造していく子どもたちが、地球規模で起こっている環境問題について学び、環境保全のために自分たちには何ができるかを真剣に考えることが重要との認識から、年間を通じてこのような環境教育を積極的に展開しています。

 

 

■実施概要

日時

2025219日(水)12351525 

※雨天時、フィールドワークは博物館内での活動に変更

会場

東海大学海洋学部博物館(所在地静岡県静岡市清水区三保2389)、近隣の海岸

参加者

東海大学付属静岡翔洋小学校6年生52名、教員3名

内容

①講義/静岡市の海岸浸食、アカウミガメの保護、標本観察

②フィールドワーク/4~5名のグループで近隣海岸2カ所の産卵巣を観察

<この件に関するお問い合わせ>

東海大学付属静岡翔洋小学校 担当:新倉

TEL.054-334-2408FAX.054-334-9950

 

 

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