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東海大学ソーラーカーチーム 「ワールド・ソーラーカー・ラリー」(秋田)総合優勝 2年ぶり3度目
2024年08月14日
東海大学〔湘南キャンパス〕キャンパスライフセンターのチャレンジプロジェクト「東海大学ソーラーカーチーム」は、8月10日(土)、11日(日)に秋田県大潟村の「大潟村ソーラースポーツライン」で開催された「2024ワールド・グリーン・チャレンジ」のワールド・ソーラーカー・ラリー(WSR)チャレンジャークラスに出場し、総合優勝にあたるグランドチャンピオンに輝きました。チームの総合優勝は2年ぶり3度目です。
「WSR」は1993年に第1回大会が開催された歴史ある大会です。今大会には18台のソーラーカーがエントリー。東海大学ソーラーカーチームは、2019年にオーストラリア3,000kmを縦断する世界最大級のソーラーカー大会「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」(BWSC)で準優勝した2019年型「Tokai Challenger」で出場。2日間計16時間で、周回数計34周(総走行距離875km)を走破し、2位の呉港高校(広島県)に2周(50km)差をつけました。なお、大会は3日間計25時間実施する予定でしたが、東北で猛威を振るった台風5号の影響により1日短縮して行われました。
2019年型「Tokai Challenger」は2021年、2022年にWSRで2連覇を果たしたマシン。快晴となった1日目に走行距離を伸ばし、曇り予報だった2日目はバッテリーを温存しながら走行。好天が続いたため、午後にペースを上げ、他のチームを突き放しました。
本学では、SDGs(持続可能な開発目標)の理念に則り、「カーボンニュートラル達成のための大学等コアリション」に参画し、技術開発や人材育成を行っています。また、多様な教育機関を有する総合学園として一貫教育を基軸に、単なる知識や技術の教授にとどまらず、ヒューマニズムに立脚した教養を重視し、人と社会と自然が共生できる文明社会を構築する力を育てるという教育目標を掲げています。今回の学生たちの取り組みも本学のそうした考えに基づくものです。
●東海大学ソーラーカーチーム代表の熊林 楽さん(工学部機械工学科学科3年)の話 私たち東海大学ソーラーカーチームは、2年ぶりにWSRに参戦し、無事優勝することができました。今大会では、2025年にオーストラリアで開催されるソーラーカーレースを見据えて、3年生を中心に、若手メンバーで挑んでいます。大会初日と2日目に太陽電池が発電しないトラブルが発生し緊急ピットインする場面もありましたが、冷静に状況を判断し短時間で修理を完了させレースに復帰することができました。世界大会でもライバルとなる工学院大学など強豪チームが参加するなか、初日のスタートから最後までトップを守り続け優勝を勝ち取ることができました。この経験を活かして、2025年のオーストラリア大会も優勝できるように励んでいきたいと思います。 |
東海大学ソーラーカーチーム
ソーラーカー・電気自動車の設計・制作をとおして、ものづくりを学ぶ学生プロジェクト。1991年に発足した歴史ある団体で、産学連携で開発を進め、オーストラリアや南アフリカの国際大会で優勝するなど結果を残しています。オーストラリアで開催される大陸縦断レース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」には1993年から参戦し、2009年と2011年の大会で2連覇を成し遂げ、2023年には総合5位でした。
チャレンジプロジェクトとユニークプロジェクト
社会に貢献できる人材を育成する学部横断の教育プログラムです。学生自らが社会課題の解決に向けてプロジェクトを立ち上げ、大学から資金やアドバイスなどの支援を受けて活動します。世界で活躍する団体もあり、社会的実践を通じた学生の成長を図っています。
2024年度は、チャレンジプロジェクト19団体、ユニークプロジェクト11団体が活動中です。
<本件に関するお問い合わせ>
東海大学 学長室広報担当:喜友名(きゆな)、林
TEL.0463-63-4670(直通) E-mail:upr@tokai.ac.jp