酷暑前にウォーターサーバー整備 各キャンパスに展開へ ~学生発案のプラゴミ削減活動が契機 ペットボトル利用抑制と熱中症予防に期待~

2024年07月05日

 東海大学〔湘南キャンパス〕ではこのほど、キャンパス内8カ所にウォーターサーバーを設置しました。

 

 2022年度に発足したユニークプロジェクト「プラスチック削減プロジェクト」の発案で、20235月末から7月末までの2カ月間、キャンパス構内の3カ所にウォーターサーバー3台を試験的に設置し、利用された水量を計測しました。その結果、全3台で500mlペットボトル約4万本分の水が利用されていることが明らかになりました。利用した学生からの反響も大きかったことから、本学では環境への配慮や学生の健康面への有用性なども視野に、キャンパス各所へのウォーターサーバー整備を決めました。

 

 今回設置したウォーターサーバーは常温水・冷水・温水の3種類を利用することができます。環境への配慮から紙コップディスペンサーはあえて設置せず、マイボトルを持参して利用する形式を採用しました。設置後もチャレンジプロジェクト「Global Innovation ProjectGIP)」のメンバーが、流量計の計測やポスター制作による利用呼び掛けなどを続けています。ウォーターサーバー.png

 

人間の身体は約60%が水分で、12.5リットル(うち飲み水1.2リットル)の摂取が必要とされています。水分補給が十分でないと熱中症など命に関わるリスクも高まります。本学では、酷暑が予想される今夏を前に設置することで、安全・安心な学生生活につながると考えています。今後も各キャンパスにウォーターサーバーの設置を拡大していく予定です。

 

 本学では、単なる知識や技術の教授にとどまらず、ヒューマニズムに立脚した教養を重視し、人と社会と自然が共生できる文明社会を構築する力を育てることを教育目標に掲げています。今回の学生たちの取り組みも本学のそうした考えに基づくものです。

GIPプラスチック削減プロジェクトリーダー高原沙弥さん(教養学部人間環境学科3年)の話

 プラスチック削減に向けて大学で何ができるかを考え、まずは学生がよく利用するペットボトルを減らしたいと思い、2年前に第1弾を企画し、職員の方々の協力を得て実現しました。学生にとって身近なプラスチック製品のペットボトル削減活動を通じて、環境問題に意識を向けてもらいたいと考えています。また、学生の中には、水を飲むことを習慣にしていない人が多く、今後は健康面のメリットなどを広報し利用者の増加につなげたいです。

ウォーターサーバー➁.png

Global Innovation ProjectGIP

 「SDGs(持続可能な開発目標)」に取り組む学生団体。団体内には「プラスチック削減」のほか、アートや地域活性化など多様な角度からSDGsを達成するためのミニプロジェクトがあります。

チャレンジプロジェクトとユニークプロジェクト

 社会に貢献できる人材を育成する学部横断の教育プログラムです。学生自らが社会課題の解決に向けてプロジェクトを立ち上げ、大学から資金やアドバイスなどの支援を受けて活動します。世界で活躍する団体もあり、社会的実践を通じた学生の成長を図っています。

2024年度は、チャレンジプロジェクト19団体、ユニークプロジェクト11団体が活動中です。

<本件に関するお問い合わせ>

東海大学キャンパスライフセンター担当:村井・正木

 TEL.0463-50-2504(直通) E-mail:project-kakari@tokai.ac.jp

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