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5年生児童、三保海岸の漂着ゴミ 実態調査 ~海洋汚染考える探求活動 打ちあがった深海魚の胃内部の観察も~
2024年06月25日
東海大学付属静岡翔洋小学校では、6月27日(木)13:00から、5年生の児童58人を対象に、「三保海岸ゴミ漂着の謎を追え」と題して「ビーチコーミング」と「ミズウオの解剖」を実施いたします。
この授業は本校の特色の一つである環境教育の一環として、「総合的な学習(探求)」の時間を利用して実施します。児童たちはまず、東海大学海洋科学博物館の学芸員とともに、三保真崎海岸に打ちあがった漂着物を観察する「ビーチコーミング」を実施。採取した漂着物を「陸上の自然の中で生まれたもの」「海の自然の中で生まれたもの」「人間が作りだしたもの」に分類し、どの漂着物が最も多いのか検証します。
さらに東海大学海洋科学博物館に移動して、獲物を丸飲みする習性を持つ深海魚「ミズオウ」を解剖し、胃の中に消化されずに残ったプラスチックゴミや木片ゴミなどを観察します。東海大学海洋学部の調査によると、ミズウオの胃の中から人間のゴミが見つかる確率は、1964年から1983年までは62.2%だったのに対し、2001年から2019年では71.9%と約10ポイント上昇しています。児童たちはこうした活動を通して環境汚染について学び、食い止めるために自分たちにいま何ができるのかを考えます。
本校では、総合学園の一員としてのさまざまなリソースを活用し、教育・研究の成果を学園の内外に広く還元することで、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。本取り組みも、そうした考え方に基づいて行うものです。
■開催概要
日時 |
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2024年6月27日(木)13:00~15:00 ※ビーチコーミング 13:30~、ミズウオの解剖観察 14:10~ |
会場 |
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ビーチコーミング/東海大学海洋科学博物館裏の三保真崎海岸 ミズウオの解剖/東海大学海洋科学博物館講堂(静岡市清水区三保2389) |
講師 |
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東海大学海洋科学博物館学芸員1人 |
参加者 |
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本校5年生58人、本校教員1人 ※予定 |
<この件に関するお問い合わせ>
東海大学付属静岡翔洋小学校 担当:新倉啓
TEL.054-334-2408 FAX.054-334-9950