「難病講座 難病治療の新しい動向」を開講 ~再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病について専門医が解説~

2024年01月05日

 東海大学医学部付属病院では、1月20日(土)14:00より、「難病講座 難病治療の新しい動向」を開講いたします。

 

 今回の難病講座のテーマは、「再生不良性貧血」と「特発性血小板減少性紫斑病(ITP)」です。「再生不良性貧血」は、血液中の白血球、赤血球、血小板の全てが減少する病気です。骨髄中の造血幹細胞が何らかの原因で傷つけられて3種類の血球が補給できなくなり、貧血によるめまい、頭痛、息切れ、狭心症のような胸痛のほか、鼻出血や歯肉出血などさまざまな症状が現れます。「特発性血小板減少性紫斑病(ITP)」は、血小板が減り、出血しやすくなる血液の病気です。急性型と慢性型に分類され、急性型は風邪をきっかけに小児に発症することが多く、その9割が自然に治ります。血小板数の減少が半年以上続く慢性型は、成人に多いのが特徴です。原因としては、血小板に対する「自己抗体」ができ、その自己抗体により脾臓(ひぞう)で血小板が破壊されるために、血小板の数が減ってしまうと推定されています。この2つの疾患は、病態の完全な解明には至っておらず、完治が難しいことから難病に指定されています。

 

 今回の講座では、まず、東海大学医学部内科学系血液・腫瘍内科学領域 助教の白岩 佐和子が「再生不良性貧血について」と題して、その病態や最新治療、日常生活の注意点などを紹介。続いて、三井記念病院血液内科 科長の白杉 由香理氏をお招きし、「特発性血小板減少性紫斑病(ITP)と共に生きるためのTips」と題して、病気との上手な付き合い方の秘訣などについて、わかりやすく解説していただきます。

 

 難病の種類や症状の度合いによっては自然治癒していくケースも見られます。また、症状の緩和や進行を遅らせる薬の開発も進められており、早期発見と病気についての理解、適切な治療が病気とうまく付き合っていくうえで大切です。当病院では「難病治療研究センター」を設置し、難病の診療や治療研究、医療相談、講演などを行っており、「難病講座」もそうした活動の一環に位置付けられるものです。今後もこうした講座をとおして、当病院が有するさまざまな知見や研究成果の社会還元に努め、よりよい地域社会づくりに貢献してまいります。

 

 

■開催概要

日時

2024120日(土)14001530(開場:1330

会場

東海大学伊勢原キャンパス5号館5階 会議室(神奈川県伊勢原市下糟屋143

内容

◇講演1「再生不良性貧血について」

講師/白岩 佐和子(東海大学医学部内科学系血液・腫瘍内科学領域 助教)

◇講演2「特発性血小板減少性紫斑病(ITP)と共に生きるためのTips

講師/白杉 由香理氏(三井記念病院血液内科 科長)

参加費

無料

定員

30名(先着順)

申込方法

難病講座1.png

専用の申し込みフォーム、または申込書(外来窓口などで配布)をFAXで送信するか外来窓口へ提出するかのいずれかの方法でお申し込みください。

・申し込みフォームURL https://x.gd/ZBqQT 

・FAX. 0463-94-905824時間受付)

宛先/東海大学医学部付属病院 総務ユニット 難病講座係

必要事項/氏名(ふりがな)、電話番号

※申し込み受付後、あらためてのご案内はいたしませんので当日は直接会場へお越しください。

※お預かりした個人情報は、本件以外の目的での使用はいたしません。また、本件終了後速やかに破棄いたします。

申込締切

20241月15日(月)

※応募者多数の場合は先着順とさせていただきます。

主催

東海大学医学部付属病院 難病治療研究センター

お問い合わせ

東海大学医学部付属病院 総務ユニット 難病講座係

TEL.0463-93-1121(代表)

 

<本件に関するお問い合わせ・一般の方からのお問い合わせ>

東海大学医学部付属病院 総務ユニット 難病講座係

TEL.0463-93-1121(代表)内線2012~2014 FAX.0463-94-9058

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