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どうする?産業動物の飼育環境 研究者と生産者が討議 ~熊本県畜産協会と東海大学農学部、アニマルウェルフェア考えるシンポ開催~
2023年11月06日
東海大学〔阿蘇くまもと臨空キャンパス〕農学部では、11月18日(土)13:00から、公益社団法人熊本県畜産協会との共催で、シンポジウム「産業動物のアニマルウェルフェアを考える」を開催いたします(無料)。
世界の動物衛生の向上を目指す国際機関「国際獣疫事務局(WOAH)」は、アニマルウェルフェア(動物福祉、以下AW)を「動物が生きて死ぬ状態に関連した、動物の身体的及び心的状態をいう」と定義しています。産業動物飼育においても近年、AWに配慮した扱いが世界的な基準となりつつあり、すでに法制化されている国や地域も存在します。日本でも産業動物を快適な環境下で飼育することでストレスや疾病を軽減し、生産性の向上や安全な畜産物の生産につなげようと、農林水産省がAWの考え方を踏まえた産業動物の飼養管理の普及を推進。2023 年 7 月にはAWに関する新たな指針も公開しました。
今回のシンポジウムは、産業動物のAWに関する国の基本的な指針や国内外でのAWの現状比較、畜産現場におけるAWへの取り組みなどに関する情報を共有することで、AWへの理解促進と生産現場におけるAWの取り組みを推進することを目的に開催します。当日は行政の担当者や各畜種の研究者、そして生産者がAWへの今後の取り組みについて討議する時間も設けます。
本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元し、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。本シンポジウムも、そうした本学の考えを体現するものです。
■開催概要
日時 |
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2023年11月18日(土)13:00~16:45 |
会場 |
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東海大学阿蘇くまもと臨空キャンパス2A203教室(熊本県上益城郡益城町杉堂871−1) |
内容 |
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◇「アニマルウェルフェアに関する飼養管理指針について」 発表者/眞壁 七恵氏(農林水産省 畜産振興課 課長補佐) ◇「我が国と国外の産卵鶏・肉用鶏のアニマルウェルフェアについて」 発表者/新村 毅氏(東京農工大学 農学部 生物生産学科 教授) ◇「我が国と国外の肉牛のアニマルウェルフェアについて」 発表者/矢用 健一氏(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構動物行動研究グループ グループ長) ◇「我が国と国外の乳牛のアニマルウェルフェアについて」 発表者/森田 茂氏(酪農学園大学 農食環境学群 教授) ◇「我が国と国外の豚のアニマルウェルフェアについて」 発表者/伊藤 秀一(東海大学 農学部 動物科学科 教授) ◇「採卵養鶏におけるアニマルウェルフェアの取り組みと課題」 発表者/一柳 憲隆氏(株式会社ナチュラファーム 代表取締役) ※鳥インフルエンザ発生状況によっては参加とりやめの可能性があります ◇総合討論 |
参加費 |
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無料 |
主催(共催) |
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公益社団法人 熊本県畜産協会、東海大学農学部 |
後援 |
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九州・沖縄アニマルウェルフェア(産業動物)連絡会 |
申し込み |
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以下の二次元バーコードを読み取り、リンク先のWebフォームからお申し込みください。 ※申込期限/11月17日(金)17:00まで 申し込み用Web フォーム https://forms.office.com/r/mNn2RzT909 |
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<この件に関するお問い合わせ>
東海大学 農学部 動物科学科 教授 伊藤 秀一
TEL.096-382-1141(代表)