5年生児童、三保の海岸ゴミの実態を調査 ~ビーチコーミングや深海魚の解剖通じて海洋汚染を考える~

2023年09月20日

▲昨年の様子(ミズウオを触って観察)
 東海大学付属静岡翔洋小学校では、9月27日(水)13:00から、5年生の児童52人を対象に、「三保海岸ゴミ漂着の謎を追え」と題して「ビーチコーミング」と「ミズウオの解剖」を実施いたします。
 
 この授業は、本校の特色の一つである環境教育の一環として、「総合的な学習(探求)」の時間を利用して行われます。当日はまず、東海大学海洋科学博物館の学芸員とともに、三保真崎海岸に打ち上げられた漂着物を調査する「ビーチコーミング」を行います。漂着物を「陸上の自然の中で生まれたもの」「海の自然の中で生まれたもの」「人間が作りだしたもの」に分類し、どの漂着物が最も多いのかを検証します。
続いて会場を東海大学海洋科学博物館に移し、漂流物とともに発見した深海魚「ミズウオ※」の解剖を体験。獲物を丸飲みする習性を持つミズオウの胃の中に、消化されずに残ったプラスチックゴミや木片ゴミなどを観察します。東海大学海洋学部の調査によると、ミズウオの胃の中からゴミが見つかる確率は、1964年から1983年までは62.2%、2001年から2019年では71.9%と上がっており、海に流れ出るゴミが増え続けていることが明らかになっています。児童たちはこうした活動を通して環境汚染について学び、海洋汚染を食い止めるために自分たちに今何ができるかを考えます。
※ミズウオ:深海に生息し、魚などの獲物を丸飲みにする獰猛な習性をもつ魚。胃の中からプラスチックやビニールなどの人工的なゴミが見つかっています。
 
 本校では、総合学園の一員としてのさまざまなリソースを活用し、教育・研究の成果を学園の内外に広く還元することで、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。本取り組みも、そうした考え方に基づいて行うものです。
つきましては、以下の概要にて実施いたしますので、ご取材いただければ幸甚です。ご検討の程、宜しくお願いいたします。

■開催概要
日時 : 2023年9月27日(水)13:00~15:25※ビーチコーミング 13:00~、ミズウオの解剖観察 14:00~ 
会場 :
ビーチコーミング/東海大学海洋科学博物館裏の三保真崎海岸
ミズウオの解剖/東海大学海洋科学博物館講堂(静岡市清水区三保2389)
講師 : 東海大学海洋科学博物館学芸員1人
参加者(予定) : 本校5年生52人(予定)、本校教員3人

<この件に関するお問い合わせ>
東海大学付属静岡翔洋小学校 担当:新倉啓
TEL.054-334-2408 FAX.054-334-9950

一覧へ戻る