本学海洋調査研修船「望星丸」を活用した「災害医療実証訓練」を実施 ~大地震発生後の沿岸部を想定 陸上でのトリアージと船内での治療の両面から訓練~

2022年11月21日

東海大学[静岡キャンパス]では、11月29日(火)10:00から、三保内浜などにおいて本学海洋調査研修船「望星丸」(全長87.98m、全幅12.80m、国際総トン数2,174トン、乗船定員190人)を活用した「災害医療実証訓練」を実施いたします。

本訓練は、内閣官房が大地震発災を想定し「災害医療における船舶を活用した実証訓練事業」として公募。その事業に本学が採択されたことを受けて行うものです。

今回の訓練は、地域に取り残された被災者を診療の優先順位に応じた振り分け(トリアージ)を行った後、「望星丸」へ移送し船内で診療を行いながら非被災地の医療機関まで搬送することを想定。訓練には本学医学部付属病院の医療従事者と「望星丸」運航者が参加し、陸上でのトリアージと「望星丸」での治療を兼ねた訓練を実施。傷病者役には静岡キャンパスの職員と学生約30人があたります。
なお、訓練で得られた知見は民間船舶の多目的利用促進のため、積極的に公開していきます。

本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元し、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。今回の訓練も、そうした本学の方針を体現するものです。

■実施概要
日時 : 2022年11月29日(火)10:00~15:30
場所 : 清水港内三保内浜付近※荒天の場合、本学臨海実験場(静岡市清水区折戸4-1-20)および静岡市岸壁(鉄道岸壁)で実施予定
訓練目的 : 大震災時に船舶を利用した災害医療の有用性と課題について明らかにする。
使用船舶 : 本学海洋調査研修船「望星丸」(全長87.98m、全幅12.80m、国際総トン数2,174トン、乗船定員190人)、本学小型舟艇「北斗」(全長19.8m、全幅4.0m、総トン数18トン)
訓練内容 :
①「望星丸」は静岡市岸壁(鉄道岸壁)から沖(清水港内三保内浜)へ移動
②医療従事者が陸上(三保内浜海岸)で傷病者のトリアージを実施
③診療・手当治療が必要と判断された中等症~軽症者を小型舟艇「北斗」にて「望星丸」へ移送
④「望星丸」船内で医療従事者が診療・手当治療
⑤静岡市岸壁(鉄道岸壁)へ戻り、訓練の振り返りを実施
訓練参加者(予定) : 医療従事者(本学医学部付属病院 医師5人・看護師2人)、被災者役(本学静岡キャンパス教職員・学生約30人)、「望星丸」運航者(乗組員26人、練習学生16人)、事務局(本学教職員約20人)

■スケジュール
時間
08:00 集合(「望星丸」に乗船される方) 静岡市岸壁(鉄道岸壁)
09:00 「望星丸」 出港 静岡市岸壁(鉄道岸壁)
10:00 訓練開始・トリアージ 三保内浜海岸
10:50 傷病者は小型舟艇「北斗」に乗船し、「望星丸」へ移乗(学生食堂にて手当・治療) 三保内浜海岸~「望星丸」
13:40 「望星丸」 抜錨(静岡市岸壁〔鉄道岸壁〕へ移動)
14:30 訓練振り返り、アンケート実施・総括等 静岡市岸壁〔鉄道岸壁〕
15:30 訓練終了

<本件に関するお問い合わせ>
東海大学スルガベイカレッジ静岡オフィス  企画・広報担当:山本・荒井・柴田
TEL.054-337-0144

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