しずまえ鮮魚「タチウオ」の生体展示開催中 ~水族館での生体展示は希少「変わりコイのぼり」にタチウオも仲間入り~

2022年08月10日

東海大学海洋学部博物館では現在、静岡市の海沿いで獲れるおいしい魚介類「しずまえ鮮魚」の代表魚の一つ「タチウオ」の生体展示を実施中です。また、これに伴い、8月11日(木・祝)~17日(水)までの期間、タチウオの「変わりコイのぼり」を当館前広場にて掲揚いたします。

タチウオは、スズキ目タチウオ科に属する魚類で、世界中の熱帯・温帯域の沿岸域~大陸棚に生息しています。大型のものでは体長2mほどにまで成長します。名前の由来は、銀色の細長い体形が「太刀(たち)」に似ていることからとの説と、海中で頭上の獲物を「立ち泳ぎ」をしながら狙う習性からとの説があります。一般的な魚類ではあるものの、全身がグアニンという色素で覆われており、手で触ると傷がつき病気を発症してしまうことから飼育が難しく、水族館での展示は稀です。当館では2021年4月、1999年以来、約22年ぶりの本格展示に挑戦しました。現在展示されている生体は、2022年6月に駿河湾の水深約20~70mで採集されたものです。生体展示では、タチウオ独特の「立ち泳ぎ」も観察することができます。

また、例年大型連休に掲揚している「変わりコイのぼり」に、このたび、「タチウオ」が新たに加わります。今回は、当館が世界で初めて繁殖・成育に成功したカクレクマノミや、幻のサメと言われるメガマウスザメなど計8点を掲揚します。

当館では、総合大学である東海大学のさまざまなリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元し、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。今回の取り組みもそうした考えを具現化するものです。

■タチウオの生体展示について
期間 : 2022年8月1日(月)~
開館時間 : 9:00~17:00(最終入館時間16:30)
※飼育困難種のため、生物の状況によっては、急遽展示を中止することがあります。
※飼育のため、水槽照明を落として暗い場合があります。
会場 : 東海大学海洋学部博物館 海洋科学博物館1階
入館料 : 【海洋科学博物館】大人(高校生以上)1,500円、小人(4歳以上)750円、シニア(65歳以上)割引750円
※自然史博物館とセットになった共通券も販売しています

■「変わりコイのぼり」概要
期間 : 2022年8月11日(木・祝)~17日(水)※雨天、強風等により掲揚しない場合があります
掲揚時間 : 10:00~16:00
場所 : 東海大学海洋学部博物館前の広場(静岡県静岡市清水区三保2389)

<この件に関するお問い合わせ>
東海大学海洋学部博物館 担当:杉林・手塚・青木
TEL. 054-334-2385 E-mail:pr-muse@tsc.u-tokai.ac.jp

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