中央精機×東海大学 工場内排熱を再利用する「熱音響冷却システム」の実証実験結果を報告 ~生産ラインの高温排熱から氷点下の冷気生成を実現~

2022年07月27日

中央精機株式会社と東海大学[湘南キャンパス]は、8月9日(火)13:30より、「熱音響冷却システム」に関する記者発表会を実施いたします。

地球温暖化の影響を受け、カーボンニュートラルの達成が企業活動における最重要課題として上がる中、中央精機は熱音響現象に可能性を見出し、東海大学との共同研究開発を実施してきました。
熱音響現象は細管流路内の流体振動(音波)を介して、熱と仕事の相互変換が生じる現象です。熱音響現象を利用することで、熱入力から音波を介して仕事を取り出す「熱音響機関」や、仕事入力から音波を介して熱を汲み上げる「熱音響ヒートポンプ(冷却・加熱)」を実現することもできます。これらを組み合わせることで、排熱で動作する「熱音響冷却システム」を構築することができます。「熱音響冷却システム」は排熱で動作できることに加え、可動部品を一切持たないためメンテナンスフリーであること、温暖化係数を有する冷媒を使用しない、など持続可能な社会を実現するためのユニークな特徴を有します。

本共同研究では、中央精機の生産ラインにおける設備からの排熱を利用する「熱音響冷却システム」を設置して、どれくらいの冷却効果が得られるかの実証実験を実施しました。今回の記者発表会では、この実証実験の結果を報道関係の皆さまにご報告いたします。また、数百度の排熱から氷点下の冷気生成に成功した実証実験現場もあわせて公開いたします。

※なお本研究の成果の一部はNEDOの助成事業(JPNP20004)の結果得られたものです。

■実施概要
日時:2022年8月9日(火)13:30~16:00

会場:中央精機株式会社 本社事業所2F講堂(愛知県安城市尾崎町丸田1-7)
※会見終了後の講堂は18:00まで滞在可能です。
〔電車〕名鉄名古屋本線 新安城駅北口より徒歩15分
〔お車〕伊勢湾岸自動車道 豊田南ICより15分
(国道56号線岡崎方面、国道76号線右折)

登壇者:中央精機株式会社 牛尾理 代表取締役社長、深谷典之 技術部 部長

東海大学 稲津敏行 副学長(理系担当)、長谷川真也 総合科学技術研究所 教授

内容:①東海大学・中央精機 挨拶 ②中央精機 会社紹介 ③熱音響現象解説④実証実験概要説明 ⑤質疑応答1 ⑥実証実験現場見学 ⑦質疑応答2

<本件に関するお問い合わせ>
東海大学総合科学技術研究所 担当:長谷川
TEL. 0463-63-4562 Email:s.hasegawa@tokai-u.jp
中央精機株式会社 技術部技術企画室 担当:中山
TEL. 0566-96-6315、FAX:0566-96-6469
Email:tomoharu.nakayama@chuoseiki.co.jp

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