【お知らせ】 東海大学海洋学部博物館は教育・研究に専念した機関へ

2022年06月01日

 東海大学海洋学部博物館は、教育・研究に専念していくことを決定し、2023年3月31日(金)をもって海洋科学博物館および自然史博物館の有料入館を終了いたします。終了後は、学芸員養成、海洋研究を中心とした高等教育研究機関として、50年以上にわたって蓄積された標本及び飼育展示技術を活用していきます。なお、一般の有料入館に代わり、教育を目的とした施設見学は受け入れていく予定です。

 海洋科学博物館は、1970年に大学付属の「海洋」をテーマとした総合博物館として開館し、本学海洋学部の研究活動の一端を担うと共に、我が国の科学技術や文化の発展にも寄与してまいりました。自然史博物館は、1981年に恐竜化石の骨格展示を主体とする恐竜館として開館し、地球館の併設や旧人体科学博物館の展示移設など、リニューアルを重ね現在に至ります。両館は開館以降、静岡県内外から多数の皆さまにご来館いただき、来館者数は延べ約1,900万人にのぼります。
しかしながら、設備の老朽化が進んでおり、不特定多数の方が利用するには大規模な修繕が必要となることから、これまでと同様の展示活動を継続していくことは困難と判断いたしました。

 なお、静岡市と本学との間で締結した「(仮称)静岡市海洋・地球総合ミュージアム整備運営事業連携協定書」に基づき、「(仮称)静岡市海洋・地球総合ミュージアム」の開業に向けての協力も進めていきます。

■東海大学海洋科学博物館
◇沿革
1970年5月 : 開館
1978年4月 : 機械水族館「メクアリウム」開設(博物館2階増設)
1986年4月 : マリンサイエンスホール開設(2階展示室全面改修)
1992年3月 : 3Dハイビジョンシアター開設
1995年7月 : メクアリウム改装
2007年7月 : くまのみ水族館 開設
2008年7月 : きらきら☆ラグーン 開設
2009年7月 : クマノミ・キッズ 開設
2010年7月 : 駿河湾の深海生物 開設
2015年9月 : うみの研究室 開設

◇面積
地下飼育設備室409.62㎡、1階2,716.33㎡、2階2,504.70㎡、3階667.63㎡、
屋上80.90㎡、延床面積6,379.18㎡

◇主な施設
津波実験水槽、水族館、講堂、博物館(マリンサイエンスホール、メクアリウム)など

◇飼育展示
きらきら☆ラグーン、海洋水槽、クラゲギャラリー、駿河湾の生き物、クマノミ水族館 など

■東海大学自然史博物館
◇沿革
1981年10月 : 恐竜館として開館
1983年 5月 : 地球館を併設
1993年 1月 : 展示場を拡大してリニューアル
2002年 1月 : 旧人体科学博物館へ展示移設してリニューアル開館
2013年 7月 : 静岡県の自然を開設
2015年 1月 : 富士山の自然を追加展示

◇面積
1階494.3㎡、2階464.3㎡、3階464.3㎡、延床面積1,422.9㎡

◇主な施設
展示室、収蔵庫、レクチャールームなど

◇展示
恐竜の世界、中生代の海、哺乳類の時代、氷期の世界、静岡県の自然(富士山の自然含む)
など

<この件に関するお問い合わせ>
東海大学海洋学部博物館 担当:有松・杉林・鈴木
TEL. 054-334-2385

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