本学農学部学生が「放牧家畜の越冬・補助飼料づくり」を体験 ~草原で冬を越す牛たちのために栄養満点の飼料を用意~

2021年10月29日

 東海大学[九州キャンパス]スチューデントアチーブメントセンターの学生プロジェクト「阿蘇援農コミュニティプロジェクト」では、11月6日(土)9:00から、阿蘇市 跡ケ瀬牧野の放牧基地において、仕事体験「放牧家畜の越冬・補助飼料づくり」を実施いたします。

 肉牛農家の高齢化や飼料費の高騰、輸入牛肉の関税引き下げなどにより、国産肉牛の生産状況は年々厳しさを増しています。そうした中、子牛の生産コストを削減できるうえ、経営を圧迫する飼料費の節約にもつながるとして、牛たちを牧野で越冬させる周年放牧が、持続可能な肉牛生産として注目されています。良質な牧草が一面に茂る阿蘇の草原は、全国有数の牛の放牧地としても知られ、中でも今回の実習場所となる跡ケ瀬牧野は、1995年からいち早く周年放牧に取り組んできました。
 今回体験する補助飼料作りは、畜産農家が直面する諸問題に学生たちが向き合い、それらの解決に前向きに取り組む経営者から学びを得て、将来の農業の担い手としての実践力を身につけてもらおうと、阿蘇あか牛羊牧場代表で、同牧野での補助飼料の支援を続けている飛岡久弥氏(本学名誉教授)が企画したものです。新型コロナの影響で実習が困難な状況が続いた学生たちにとって、今回の体験は貴重な機会になるものと期待しています。

 当日は、飛岡氏による指導のもと、プロジェクトの学生7名が、規格外で出荷に適さない「サツマイモ」や、食品工場で排出される「おから」や「米ぬか」などを材料に、栄養価の高い越冬用補助飼料づくりを体験します。

 本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元し、よりよい地域社会づくりに寄与したいと考えています。本実習もそうした本学の考え方を体現するものです。

■実施概要
日 時:11月6日(土)9:00~16:00
場 所:跡ケ瀬牧野組合 放牧基地 (熊本県阿蘇市跡ケ瀬字端辺640番地17)
講 師:阿蘇あか牛羊牧場代表 飛岡久弥氏(本学名誉教授)
参加者:本学スチューデントアチーブメントセンター「阿蘇援農プロジェクト」の学生7名
内 容:放牧家畜の越冬用補助飼料づくり体験

■この件に関するお問い合わせ
東海大学フェニックスカレッジ熊本オフィス
キャリア就職担当 高橋 090-7385-3455


■案内図
牧野までのアクセス
〇鉄道利用の場合: JR豊肥線阿蘇駅で下車、そこから車で40分
〇自動車の場合:九州自動車道熊本インター、国道57号線~大津町ミルクロード入口で左折、
そこから車で20分
▲熊本県畜産協会資料より

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