本学駅伝選手対象の臨床試験で天然アスタキサンチンの疲労回復効果を確認~本学医学部・体育学部、アスタリール株式会社による共同研究の成果を学会で発表~

2019年06月06日

東海大学医学部医学科基盤診療学系教授/医学部付属東京病院病院長 西﨑 泰弘、同体育学部競技スポーツ学科准教授 両角 速、ならびにアスタリール株式会社(本社:東京都港区芝公園1-1-1、代表取締役社長:西田 光德)では、本学陸上競技部中・長距離ブロックに所属する選手を対象とした臨床試験において、天然アスタキサンチンの摂取が筋肉疲労の回復に有効であることを確認しました。この臨床試験結果を、6月14日(金)から開催される「第19回日本抗加齢医学会総会」(会場:パシフィコ横浜〔神奈川県横浜市〕、発表日時:6月15日(土)11:10~)にて発表いたします。

〔本件のポイント〕
・アスタキサンチンの摂取が、アスリートにとって特に重要である筋肉痛の軽減や身体的な疲労の回復速度に有効であることが示唆された。
・大学陸上競技界トップクラスの東海大学陸上競技部中・長距離ブロック(駅伝チーム)を対象に臨床試験を実施した。
・臨床試験結果を、6月14日(金)から開催される「第19回日本抗加齢医学会総会」にて発表する。

〔研究背景〕
エビなどの甲殻類やサケなどに含まれる赤橙色の色素であるアスタキサンチンには、抗酸化および抗炎症作用があり、健康食品として広く研究が進められている。これまでに持久力向上や筋肉損傷軽減など、アスリートにとっての有用性が期待できる複数の効果が報告されてきたが、トップアスリートにおける検討は十分ではなかった。

〔試験方法〕
臨床試験は、東海大学陸上競技部長距離ブロック(駅伝チーム)に所属する1~3年次の男子学生30 名を対象に実施した(期間:2018年8月~10月)。5,000メートル走のタイムが等しくなるよう2 群に分け、試験群ではアスタキサンチンカプセル(フリー体アスタキサンチン換算量として1日12 mg )、対照群ではアスタキサンチンを含まないプラセボカプセルを各8 週間服用。服用期間中は、採尿、採血、バイタルサイン、問診などを行ったほか、ウェアラブル端末により活動量を測定した。

〔備考〕
本試験で用いた天然アスタキサンチンを配合したサプリメントは既に市販されており、アンチドーピング認証であるインフォームドチョイスを取得しております。

■発表概要/第19回 日本抗加齢医学会総会 食生活・サプリメント・健康食品・漢方・キレート療法2
日時 :2019年6月15日(土)11:10~12:10
会場 :パシフィコ横浜4階 第7会場〔411・412〕(横浜市西区みなとみらい1-1-1)
演題 :大学陸上競技部の長距離選手を対象としたアスタキサンチンの効果に関する検討
発表者:菊地恵観子(東海大学医学部基盤診療学系健康管理学)

■本件に関するお問い合わせ
学校法人東海大学 理事長室広報課:生島
TEL.03-3467-2211(代表)

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