大和市と東海大学がゾーン30区域内の路面標示に関する共同研究を開始

2019年03月26日

大和市と東海大学[湘南キャンパス](研究代表者・鈴木美緒工学部土木工学科准教授)は、ゾーン30区域内の自動車交通の静穏化対策として、路面標示の有効性等を検証する共同研究契約を平成31年3月15日に締結しました。

この締結により、生活道路の交通安全対策としてゾーン30による自動車の走行速度や通り抜けの抑制対策を推進している大和市と、自動車交通の静穏化として路面標示による対策手法が交通行動へ及ぼす影響について調査・研究に取り組んでいる東海大学が、平成31年4月1日から共同で研究を行います。

【ゾーン30とは】
生活道路における歩行者等の安全な通行を確保することを目的とした交通安全対策の一つで、幹線道路等で囲まれた住居地域を区域(ゾーン)と定めて時速30キロの速度規制を実施することで、ゾーン内における自動車の走行速度や通り抜けを抑制するものです。歩行者と車両の交通事故では、車両速度が時速30キロを超えると、歩行者の致死率が急激に高くなると言われていることから、ゾーン30は効果的な安全対策であるとされています。
 
■共同研究の概要
(1)研究期間
   2019年4月1日~2020年3月31日
(2)対象区域
   市内のゾーン30に指定されている10区域の中から2区域を対象にします。
(3)研究内容
   警察庁のゾーン30の整備方針では、時速30キロ制限を示す法定の規制標識に加え、
  「視覚効果の高い法定外表示やハンプ・狭さくといった物理的デバイス等の設置を推進するなど、
   更なる安全対策を講じていくこと」とされています。
   今回の研究では、東海大学はゾーン30区域の状況に応じた路面標示の方法や位置等の検討を行い、路面標示方法を提案。
   大和市は交通管理者および地元と調整のうえ、路面標示を施工します。
   また、東海大学は施工前・施工後に通過交通の速度測定等を実施し、路面標示の方法や位置などの効果検証等を行います。
   大和市は、その成果を今後の安全対策に生かし、生活道路の安全性の向上を目指します。

■問合せ先■
大和市役所 道路安全対策課(市役所4階) 山川(課長)、飯田(係長)
TEL:046-260-5409
東海大学 産官学連携センター 産官学連携推進課 清水
TEL:0463-59-4364

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