日本甲殻類学会・東海大学海洋学部共催公開シンポジウム「駿河湾におけるサクラエビの資源生物学」を開催~食卓からサクラエビが消える!?学術的見地からサクラエビ漁の今後を考える~

2018年10月12日

東海大学海洋学部では、10月21日(日)13:55より、8号館2階8205教室において、日本甲殻類学会との共催による公開シンポジウム「駿河湾におけるサクラエビの資源生物学」を開催いたします。

駿河湾の名産として全国的に知られる「サクラエビ」。そのサクラエビが今春、記録的な不漁となりました。本シンポジウムは、枯渇が懸念されるサクラエビの漁獲量の推移や産卵生態などについて学術的見地から情報を提供することで一般の皆さまにサクラエビの理解を深めてもらおうと、同学会と本学が「第56回日本甲殻類学会」(開催日:10月19日〔金〕~21日〔日〕、会場:本学清水キャンパス)の開催に合わせて実施するものです。当日は、県内外の研究機関から水産資源の分析・管理や甲殻類の生態学などが専門の研究者が集い、サクラエビの資源量推定手法の開発や栄養生体の多様性などに関する研究成果をプレゼンテーションするほか、今後のサクラエビ漁のあり方について、参加者の皆さんも交えて意見交換を行います。

 本学では、さまざまな学術交流をとおして、研究成果を広く社会に還元し、より良い地域社会、国際社会づくりに寄与していきたいと考えています。同学会との協働による本シンポジウムも、そうした考えを具現化するための取り組みの一環に位置付けられるものです。



■開催概要
日時 :2018年10月21日(日)13:55~16:45
会場 :本学海洋学部8号館2階8205教室(所在地:静岡市清水区折戸3-20-1)
主催 :日本甲殻類学会、東海大学海洋学部による共催
対象 :一般の方
参加費:無料(事前申込不要)


■プログラム
時間     内容
13:55: 企画趣旨説明
     土井航氏(鹿児島大学水産学部水産学科 准教授)
14:00: ◇サクラエビの漁獲量とVPAによる資源量の推移
     飯塚貴之(東海大学海洋学部水産学科 3年次生)
     福井篤(東海大学海洋学部水産学科生物生産学専攻 教授)
14:25: ◇資源量推定手法の開発について
     小林憲一氏(静岡県水産技術研究所 上席研究員)
14:50: ◇生化学マーカーを利用したサクラエビ(Lucensosergia lucens)の栄養生態
      多様性の解明
      見崎日向子(東海大学大学院海洋学研究科海洋学専攻 1年次生)
      吉川尚(東海大学海洋学部水産学科生物生産学専攻 准教授)
      平塚聖一(東海大学海洋学部水産学科食品科学専攻 教授)
      鷲山裕史氏(静岡県経済産業部水産業局 主幹)
      池田卓摩氏(静岡県水産技術研究所 研究員)
      西川淳(東海大学海洋学部海洋生物学科 教授)
15:15: 休憩
15:25: ◇外部形態・組織観察によるサクラエビの成熟サイズの推定
      土井航氏(鹿児島大学水産学部水産学科 准教授)
      鈴木伸洋(東海大学海洋学部水産学科生物生産学専攻 教授)
15:50: ◇組織観察から見た駿河湾におけるサクラエビの産卵生態と漁業
      鈴木伸洋(東海大学海洋学部水産学科生物生産学専攻 教授)
      土井航氏(鹿児島大学水産学部水産学科 准教授)
      小林憲一氏(静岡県水産技術研究所 上席研究員)
16:15: ◇総合討論
     (今回のシンポジウムを踏まえて、今後のサクラエビ漁業のあり方を考える)
      鈴木伸洋(東海大学海洋学部水産学科生物生産学専攻 教授)
      石川智士(東海大学海洋学部環境社会学科 教授)
16:45: 閉会

■本件に関するお問い合わせ・一般の方からのお問い合わせ
東海大学 清水事務課 担当:石田・石神 TEL.054-334-6913(直通)
※当日の問い合わせ先:海洋学部水産学科 吉川 尚の携帯電話 090-3517-5179

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