人工環境制御室(暑熱・常圧低酸素室)「H3-Lab.」 オープニングセレモニー開催 ~スポーツを科学で支える新施設をお披露目~

2025年06月20日

 東海大学〔湘南キャンパス〕では、72日(水)、スポーツ医科学研究所内に新設された人工環境制御室(暑熱・常圧低酸素室)「H3-Lab.」の完成を記念したオープニングセレモニーを開催いたします。

 

低酸素室.jpg 本施設は、暑熱・常圧低酸素環境を人為的に制御することで、通常の環境で実施するよりも大きなトレーニング効果が期待され、アスリートのトレーニングや科学的検証の場として活用します。天然の暑熱環境や高地環境においてトレーニングを実施よりも正確で再現性の高い研究が可能なほか、アスリートのトレーニング効果の向上につながることが期待されます。

 セレモニーでは、2016年リオデジャネイロ五輪水泳女子200m平泳ぎ金メダリストで本学卒業生の金藤理絵氏や陸上競技部駅伝チームの両角速監督がトレーニングの効果や今後の活用方法について解説します。また、本学大学院生の村澤明伸によるランニングデモンストレーションも行い、本施設の有用性などをお伝えします。

 

 さらにこの日、本学15号館1階に設置してある、五輪に出場した本学関係者を顕彰する「オリンピックパネル」に、1980年モスクワ五輪で日本代表に選ばれながらも、日本などが出場をボイコットしたため出場が叶わなかった本学関係者6名分のパネルを新たに追加。このパネル増設にあたり、モスクワ五輪・女子体操代表だった赤羽綾子氏(元本学体育学部准教授)と4年後の1984年ロサンゼルス五輪柔道男子代表の中西英敏氏(本学名誉教授)をゲストスピーカーに迎え、当時の思い出を披露していただくほか、本学男子柔道部のコーチで、617日(火)に行われた2025年度ブダペスト世界選手権で金メダルを獲得した村尾三四郎らが出席します。

 

■開催概要

日時

202572日(水)11001220

11001125 第一部 オリンピックパネル紹介

11251145 第二部 ⼈⼯環境制御室「H3-Lab」紹介

11551220 第三部 スポーツ医科学研究所見学ツアー(モーションキャ

プチャ、バイオデックス、フォースプレート内蔵ト

レッドミルなど最新設備の実演と解説)

会場

東海大学湘南キャンパス 15号館1階、7階(所在地:平塚市北金目4-1-1

主な出席者

本学学長 木村英樹、本学副学長 濱本和彦、本学副学長 秦野伸⼆

<第一部 オリンピックパネル紹介

ゲストスピーカー/赤羽綾子氏(1980年モスクワ五輪女子体操代表、元東海大学体育学部准教授)、中西英敏氏(1984年ロサンゼルス五輪柔道男子代表、東海大学名誉教授)

出席者/本学男子柔道部副部長 井上康生(2000年シドニー五輪柔道男子100kg級金メダリスト、2016年リオデジャネイロ五輪・2021年東京五輪 柔道男子日本代表監督)、本学男子柔道部監督 上水研一朗、本学女子柔道部総監督 塚田真希(2004年アテネ五輪柔道女子78kg超級金メダリスト、現柔道女子日本代表監督)、本学男子柔道部コーチ 村尾三四郎(2024年パリ五輪柔道男子90kg級、混合団体銀メダリスト)

<第二部 ⼈⼯環境制御室「H3-Lab」紹介>

スピーカー/本学陸上競技部監督 高野進(1992年バルセロナ五輪陸上男子400m日本代表、2008年北京五輪・2012年ロンドン五輪陸上競技日本選手団監督)、本学陸上競技部駅伝チーム監督 両角速、本学陸上競技部駅伝チームコーチ 西出仁明、本学陸上競技部駅伝チームコーチ 丹治史弥、村澤明伸(大学院生)

本学水泳部部長 加藤健志、金藤理絵氏(本学卒業生、2016年リオデジャネイロ五輪水泳女子200m平泳ぎ金メダリスト)

<第三部 スポーツ医科学研究所見学ツアー

スピーカー/本学医学部付属病院長 渡辺雅彦、本学医学部教授 酒井大輔、本学体育学部長 内山秀一、本学スポーツ医科学研究所長 山田洋

 

⼈⼯環境制御室(暑熱・常圧低酸素室)H3-Lab」について

目的

暑熱・常圧低酸素環境を人為的に制御することで、通常の環境で実施するよりも大きなトレーニング効果が期待され、アスリートのトレーニングや科学的検証につなげる。

設置場所

東海大学湘南キャンパス15号館1階

面積

約32.4㎡ / 容積 約89.2㎥

機能

温度制御範囲5~45℃・湿度制御範囲30~80%

酸素濃度調節範囲20.9~13.0%(通常使用帯:16~15%)

東日本最大級の試験室で試験研究から高所トレーニングまで幅広く対応

設置機材

トレッドミル・Wattbike・SPO2モニタリングシステム・赤外線ドームカメラ

 

  

スポーツ医科学研究所について

総合大学の特徴を活かした学際的視点から、スポーツ選手の競技力向上と、一般人の健康・体力増進のための運動に関する各種研究活動を推進しています。また、産官学連携の一環として、民間企業や公共団体からの委託研究を受託するほか、各種講演や教育講座、地域貢献活動等についても幅広く対応しています。1996年に日本初の総合的なスポーツ医科学支援体制として、「東海大学スポーツサポートシステム」を立ち上げ、2025年で29年目を迎えました。

以上

 

 

<本件に関するお問い合わせ・ご取材申し込み>

東海大学学長室(広報)担当:喜友名(きゆな)、林

 TEL.0463-63-4670(直通) E-mail:upr@tokai.ac.jp

ご取材申し込みフォーム https://forms.office.com/r/JCtBAfjjRG

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