駿河湾で深海魚の新種を発見~クサウオ科の新種を「Careproctus surugaensis(標準和名:スルガビクニン)」と命名~

2017年11月30日

Careproctus surugaensis(スルガビクニン) 標準体長82.6 mm
採集地点(駿河湾〔静岡県〕)
東海大学海洋学部水産学科の福井篤研究室に所属する大学院生 村﨑謙太(大学院生物科学研究科博士課程1年)らの研究グループは、静岡県の駿河湾で採集したクサウオ科の深海魚の1新種を、「Careproctus surugaensis Murasaki, Takami and Fukui, 2017 (標準和名:スルガビクニン)」と提唱し、11月22日(水)に日本魚類学会発行の学会誌『Ichthyological Research』のオンライン版に掲載されました。
(https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10228-017-0611-6)

今回新種として提唱した「Careproctus surugaensis(スルガビクニン)」は、三保灯台から約10km沖の駿河湾北部、水深1,450~1,570mの地点(右図参照)で採集しました。
これまでクサウオ科は128種が確認されていましたが、今回発見された個体は、脊椎骨数などの計数形質、歯が三葉形であること、鰓孔下端と肛門の位置、腹吸盤の大きさ、黒色を帯びた腹腔と淡いオレンジ色の体などが、既に発見されている種と異なることから新種として報告しました。

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