未利用水産資源を保存食へ 高校生が挑む大学レベルの缶詰製造実習 ~食品ロス削減とSDGsを自分事に 東海大学海洋学部の技術を体験する高大連携授業~

2025年12月09日

 東海大学付属静岡翔洋高等学校では、12月13日(土)8:55より、東海大学海洋学部水産学科の後藤慶一教授を招き、1年生36人を対象とした高大連携授業「缶詰製造実習」を実施いたします。本授業は、高校生が大学レベルの水産加工技術を体験的に学ぶ特別プログラムで、地域資源の有効活用やSDGsの視点から「食と環境」を深く考える機会とするものです。

 講師を務める後藤教授は、本来廃棄されてしまう未利用マグロ資源の活用や、レトルト化技術を用いた栄養補助食品の開発など、静岡地域の水産資源の新たな価値を見いだす研究に取り組んでいます。今回の実習において、生徒たちは後藤教授の指導のもと、科学的なアプローチで缶詰の製造工程に挑戦します。水産食品の加工・保存技術が、限りある海洋資源を有効利用し、深刻な社会課題である「食品ロス」の削減にいかに寄与するかを、専門的な知見と実践を通じて学びます。「つくる責任・つかう責任」というSDGsの目標を、自らの体験として落とし込むことが本授業の狙いです。

 本校では2015年度から毎週土曜日、教科書から離れ、興味関心に応じて自由に講座を選択する「土曜講座(サタデーセミナー)」を実施しています。この取り組みは、地元企業の方やスポーツ選手など多様な分野のプロフェッショナルとの対話をとおして、生きたコミュニケーションから実社会で求められる実践的な知識を習得することを目的としています。今回の「缶詰製造実習」もこの一環に位置付けられるものです。

 

実施概要

日時

2025年12月13日(土)8:55~11:40

会場

東海大学静岡キャンパス3号館3101教室(静岡市清水区折戸3-20-1)

講師

東海大学 海洋学部水産学科 後藤 慶一(ごとう けいいち)教授

参加

東海大学付属静岡翔洋高等学校1年生36人、教員1人

内容

1)水産食品の加工・保存のメカニズムを学ぶ講義
2)高校生による缶詰製造の実習(原料処理~充填~封缶工程の体験)
3)海洋資源の持続的利用とSDGs(食品ロス削減・資源循環)について考察

 

<この件に関するお問い合わせ>

東海大学付属静岡翔洋高等学校 担当:小曽根

TEL.054-334-0726FAX.054-334-0827

 

 

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