本学工学部 航空宇宙学科などが開発した「ソーラー無人飛行機」JEC COMPOSITES CONNECTで「JEC Innovation Award 2021」を受賞

2021年06月04日

▲ソーラー無人飛行機
東海大学[湘南キャンパス](所在地:神奈川県平塚市北金目4-1-1、学長:山田 清志〔やまだ きよし〕)工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻では、6月2日(水)、複合材料の国際展示会「JEC WORLD」の代替イベントとして開催された「JEC COMPOSITES CONNECT」の「航空宇宙部門」において、「JEC Innovation Award 2021」を共同パートナーとして受賞いたしました。受賞した出展品は、東レ・カーボンマジック株式会社、スカパーJSAT株式会社と共同で開発を行った「超軽量CFRP(炭素繊維複合材料)ソーラー無人飛行機(両翼約16m、全長約6m)」です。

「JEC WORLD 」は例年3月、フランス・パリで開催される世界最大規模の複合材料展示会です。展示カテゴリーとしては、「自動車」「建築・建設・インフラ」「設備機器」「航空宇宙」などがあり、各カテゴリーから「JEC Innovation Award」が選出されます。昨年と今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響から中止が決定し、今年は6月にオンラインでの代替イベント「JEC COMPOSITES CONNECT」が開催されました。

今回受賞した「超軽量CFRPソーラー無人飛行機」は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の公募事業「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」(2017~2019年度)の中で開発が実現したものです。本学は、同プロジェクトの受託元であるスカパーJSAT社から再委託を受け、機体の設計・開発を担当。部品製作は、レーシングカーで培ったCFRP成形加工技術に定評がある東レ・カーボンマジック社が担いました。なお、今回の出展は、東レ・カーボンマジック社によるものです。

 今後は、地上通信網や交通等の社会インフラが災害により遮断された場所の情報を、このソーラー無人飛行機を利用して遠隔で収集するシステムや、通信衛星を介して複数台の小型機(ドローンなど)からソーラー無人飛行機へ送信されるデータを収集するシステムなどの開発を目指していきます。

本学では、総合学園としてのリソースを活用し、研究成果を広く社会に還元し、よりよい地域社会・国際社会づくりに貢献したいと考えています。本研究も本学のそうした考え方を体現するものです。

■「JEC Innovation Award 2021」概要
受 賞 名:JEC Innovation Award 2021「AEROSPACE」(航空宇宙部門)
出 展 名:Development of an ultra-lightweight CFRP solar plane
(超軽量CFRPソーラー飛行機の開発)
受賞対象者:東レ・カーボンマジック株式会社
共同パートナー:スカパーJSAT株式会社、東海大学

■本件に関するお問い合わせ
東海大学 広報担当:喜友名・佐藤・水谷
TEL. 0463-58-1211(代表)
▲「JEC Innovation Award 2021」(航空宇宙部門)受賞画像〔オンライン〕(2021年6月2日)

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