「難病講座② 難病治療の新しい動向」を開講 ~専門医がわかりやすく解説 ANCA(アンカ)関連血管炎の診療実態と最新治療~

2024年02月14日

 東海大学医学部付属病院では、3月6日(水)13:00より、「難病講座② 難病治療の新しい動向」を開講いたします。

 

 今回の難病講座のテーマは、「抗好中球細胞質抗体(antineutrophil cytoplasmic antibody: ANCA)」が病態に関与する「ANCA関連血管炎」です。血管は、心臓を起点にして枝分かれし、全身の隅々まで張り巡らされています。この血管に炎症が起こる「血管炎」は、出血や血流低下によって身体に様々な障害を引き起こします。このうち抗好中球細胞質抗体(ANCA)が陽性となるタイプの血管炎が「ANCA関連血管炎」です。免疫の役割を果たす好中球は、自己抗体ANCAの標的とされると血管を攻撃するようになり、血管炎の症状が起こります。発熱、体重減少などの全身症状とともに、肺、皮膚などから出血や虚血などが現れ、腎機能の低下により重症化することもあります。また「ANCA関連血管炎」には、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の3種類があり、これらの疾患は病態の完全な解明には至っておらず、完治が難しいことから難病に指定されています。

 

本講座の「講演1」では、「当院におけるANCA関連血管炎診療の実情」と題して、東海大学医学部内科学系リウマチ内科学領域 助教の太田 裕一朗が病態や当院の臨床での診療実態などを紹介します。続く「講演2」では、杏林大学医学部 腎臓・リウマチ膠原病内科 教授の駒形 嘉紀氏をお招きし、「ANCA関連血管炎の最新治療」と題して、ANCA関連血管炎治療の最前線について、わかりやすく解説していただきます。

 

難病の種類や症状の度合いによっては自然治癒していくケースも見られます。また、症状の緩和や進行を遅らせる薬の開発も進められており、早期発見と病気についての理解、適切な治療が病気とうまく付き合っていくうえで大切です。当病院では「難病治療研究センター」を設置し、難病の診療や治療研究、医療相談、講演などを行っており、「難病講座」もそうした活動の一環に位置付けられるものです。今後もこうした講座をとおして、当病院が有するさまざまな知見や研究成果の社会還元に努め、よりよい地域社会づくりに貢献してまいります。

 

 

 

 

 

■開催概要

 

日時

202436日(水)13001500(開場:1230

会場

東海大学伊勢原キャンパス松前記念講堂1階(神奈川県伊勢原市下糟屋143

内容

◇講演1「当院におけるANCA関連血管炎診療の実情」(40分)

講師/太田 裕一朗(東海大学医学部内科学系リウマチ内科学領域 助教)

◇講演2ANCA関連血管炎の最新治療」(60分)

講師/駒形 嘉紀氏(杏林大学医学部 腎臓・リウマチ膠原病内科 教授)

司会/佐藤 慎二(東海大学医学部内科学系リウマチ内科学領域 教授)

参加費

無料

定員

2040

申込方法

専用の申し込みフォーム、または申込書(外来窓口などで配布)をFAXで送信するか外来窓口へ提出するかのいずれかの方法でお申し込みください。

□申し込みフォームURL  https://x.gd/JR7RA

難病治療.png

申込み二次元コード

□FAX. 0463-94-905824時間受付)

宛先/東海大学医学部付属病院 総務ユニット 難病講座係

必要事項/氏名(ふりがな)、電話番号

※申し込み受付後、あらためてのご案内はいたしませんので当日は直接会場へお越しください。

※お預かりした個人情報は、本件以外の目的での使用はいたしません。また、本件終了後速やかに破棄いたします。

申込締切

20242月29日(木)

主催

東海大学医学部付属病院 難病治療研究センター

お問い合わせ

東海大学医学部付属病院 総務ユニット 難病講座係

TEL.0463-93-1121(代表)

 

<本件に関するお問い合わせ・一般の方からのお問い合わせ>

東海大学医学部付属病院 総務ユニット 難病講座係

TEL.0463-93-1121(代表)内線2012~2014 FAX.0463-94-9058

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