新科目「航空機整備応用」開講 ANA施設で空の安全守る航空整備士育成 ~ANAの職員が訓練する最新鋭の設備でプロの整備技術を学ぶ~

2025年01月22日

 東海大学[湘南キャンパス]工学部航空宇宙学科 航空宇宙学専攻 航空技術コースでは、2月19日(水)~22日(土)に、全日本空輸株式会社(以下ANA)の訓練施設「ANA Blue Base」および「ANAエアフレームメンテナンスビル(格納庫)」において、新科目「航空機整備応用」を開講します。航空需要が拡大し、懸念されている航空整備士不足に対し、実践的な学びを通じた人材育成を加速させます。

 

 団塊世代の大量退職で将来的なパイロット不足が叫ばれる中、本学は2006年4月、ANAと連携し国内の大学で初めて航空機操縦士ライセンスが取得できる「航空操縦学専攻」を工学部航空宇宙学科に設置しました。開設以来これまでに、約450名のエアラインパイロットを航空業界に輩出しています。一方、同学科「航空宇宙学専攻」では航空技術者の養成を目指す「航空技術コース」を設置しています。同コースで今回開講する3年次生対象の新科目「航空機整備応用」では、世界最新鋭の設備を有する訓練施設「ANA Blue Base」の整備士訓練施設「Maintenance Training Mockup」において、プロフェッショナルな整備技術を学びます。

 

 国家資格の航空整備士は、整備内容が限られる航空運航整備士も合わせると、国内に8千人ほどの有資格者がいるものの、今後、航空需要はさらなる拡大が見込まれ、整備士の高齢化も進むことから、将来的な整備士不足が懸念されています。そのような状況下で、トップレベルの訓練施設において魅力的な実習を行うことにより、実践的な知識を有した整備士の育成をより一層促進します。

 

 4日間の講義は、本学航空宇宙学専攻の教員とともに、ANA整備部門の職員が担当します。受講する16名の学生は、整備現場やドック設備などを見学するほか、基本工具を使用した作業や不具合発生から修復までを整備士目線で解決する演習などを訓練施設、訓練専用機で実施し、「空の安全」を守る航空整備士の現場を肌で感じます。

 

 本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元したいと考えています。本科目の開講も、本学のそうした考えを体現するものです。

  

 

 

■実施概要

科目名

航空機整備応用

日時

2025219日(水)~22日(土)

会場

ANA Blue Base(東京都大田区羽田旭町10‐8)

ANAエアフレームメンテナンスビル(東京都大田区羽田空港3-5-4)

受講者

東海大学工学部航空宇宙学科 航空宇宙学専攻 航空技術コース

3年次生16名

 ■主なスケジュール

【2月19日(水)】10:00~17:00 

  10:30~12:00 座学 作業安全一般、危険予知、ベーシックマナー

  14:00~15:00 見学実習(整備現場、ドック設備、実施体制、工具・部品・消耗品)

【2月20日(木)】10:00~17:00 実習(整備作業体験)

【2月21日(金)】10:00~17:00 

  10:30~12:00 グループワーク(機体状況、作動範囲など)、実習(整備作業体験)

  13:00~15:30 実習(整備作業体験)、グループワーク             

【2月22日(土)】10:00~17:00 演習(エアラインエンジニア体験)

 

<本件に関するお問い合わせ>

東海大学 学長室広報担当:喜友名(きゆな)、林

 TEL.0463-63-4670(直通) E-mail:upr@tokai.ac.jp

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