東海大学医学部専門診療学系 漢方医学第57回漢方教室「夏に負けないからだづくり~漢方薬と鍼灸で夏バテ解消!~」開講

2019年06月21日

東海大学医学部では、来る7月20日(土)14:00より、本学伊勢原キャンパス 講堂Aにおいて、第57回漢方教室「夏に負けないからだづくり~漢方薬と鍼灸で夏バテ解消!~」を開講いたします。なお、本講座は、漢方や鍼灸に関心をお持ちの方であれば、どなたでも無料でご参加いただけます。

 暑い日が続く夏になると、これといった病気ではないのに身体の不調が続いてしまう、これはいわゆる「夏バテ」の状態です。原因として、発汗によるビタミン、ミネラルの消耗、食欲減退による栄養不足、冷たい飲み物のとりすぎによる消化機能の低下、暑さによる睡眠不足などによって、体力が著しく消耗されたことなどが考えられます。また、暑い室外と冷房で冷えた室内を行き来することで自律神経のバランスが崩れ、体温調節機能が低下し、だるさや頭痛、めまいや手足の冷えなどが起こりやすくなります。このような「夏バテ」の解消には、消化管の機能と自律神経のバランスの改善が重要で、こうした全身のさまざまな機能を改善するのに注目されているのが漢方です。

今回の漢方教室では、本学医学部付属病院診療部東洋医学科科長・教授の新井信と本学医学部付属病院鍼灸師の高士将典が講師を務め、さまざまな「夏バテ」の症状や体質にあった漢方の選び方や、疲れやだるさを解消するのに適した漢方の種類と鍼灸治療などをご紹介します。

本学では、今後もこうした講座をとおして、本学が有するさまざまな知見や研究成果の社会還元に努め、よりよい地域社会づくりに貢献してまいります。

■開講概要
テーマ:第57回漢方教室「夏に負けないからだづくり~漢方薬と鍼灸で夏バテ解消!~」
日 時:2019年7月20日(土)14:00~15:30
会 場:東海大学伊勢原キャンパス 講堂A(神奈川県伊勢原市下糟屋143)
講 師:新井 信(本学医学部医学科専門診療学系漢方医学 教授、本学医学部付属病院診療部東洋医学科 科長)
    高士 将典(本学医学部付属病院 鍼灸師)
定 員:200名程度
参加方法:事前申込制ではありませんので、当日直接会場にお越しください。
参加費:無料
後 援:伊勢原市
お問い合わせ:東海大学医学部専門診療学系 漢方医学 TEL.0463-93-1121(代表)内線2249
※電話対応が可能な時間帯は平日9:00~17:00となります。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

■漢方とは
東洋医学の一つであり、日本で独自に発展した伝統医学です。現在中国で行われている中国医学は「中医学」と称され、漢方とは異なるもので、この二つの医学のルーツは同じと言われていますが、その考え方や用いられる生薬は大きく異なっています。
東洋医学では、病気にはなっていないものの、将来発病する可能性がある状態を“未病”と言い、心身のバランスが崩れたところで発病すると考えられています。漢方の治療では、どの部分がバランスを崩しているか調べた上で治療法を決め、心身のバランスを正常な状態にしていきます。

■東海大学医学部専門診療学系漢方医学とは
本学では、2002年10月に医学部寄付講座として東洋医学講座が開設され、2005年4月から医学部付属病院東洋医学科として診療を開始。2014年9月で寄付講座は終了し、2015年4月から全国でも数少ない正規の医学部専門分野として専門診療学系漢方医学がスタートしました。東洋医学外来には、漢方専門医であると同時に西洋医学の領域でも豊かな経験を持つスペシャリストが揃っており、東洋医学と西洋医学を融合させることで、患者様一人ひとりに合わせた最良の治療法を選択する、新しい医療を目指しています。

■本件に関するお問い合わせ
東海大学医学部専門診療学系 漢方医学
TEL.0463-93-1121(代表)内線2249  担当:伊澤

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