東海大学医学部専門診療学系 漢方医学 第56回漢方教室「つらい痛みに漢方を~腰痛・関節痛・筋肉痛をやわらげる~」開講

2019年03月20日

東海大学医学部では、来る4月20日(土)14:00より、本学伊勢原キャンパス 講堂Aにおいて、第56回漢方教室「つらい痛みに漢方を~腰痛・関節痛・筋肉痛をやわらげる~」を開講いたします。

 「腰痛・関節痛・筋肉痛」などの体の痛みは、日常生活を送る上で必要な基本的な動作の大きな妨げになることもあり、多くの方が悩んでいます。特に腰痛は、患者数が約1,300万人※1にものぼると推計され、しかも8割以上の腰痛が原因不明※2とのデータもあるようです。西洋医学では、検査などで診断ができない場合は「原因不明」に分類され、根治的な治療は行われません。そこで注目されるのが「漢方」です。全身の血流を正常化し、免疫力を最大限に引き出す「漢方」には診断が難しいとされる痛みをやわらげる力があります。
(※1 引用:厚生労働省 平成28年度国民生活基礎調査調べ) (※2 引用:厚生労働省 平成25年度「腰痛対策」)

今回の漢方教室では、本学医学部付属病院診療部東洋医学科科長・教授の新井信と本学医学部付属病院鍼灸師の高士将典が講師を務め、さまざまな痛みの症状や体質にあった漢方の選び方や、痛みをやわらげるのに適した漢方の種類と鍼灸治療などをご紹介します。本講座は、漢方や鍼灸に関心をお持ちの方であれば、どなたでも無料でご参加いただけます。

本学では、今後もこうした講座をとおして、本学が有するさまざまな知見や研究成果の社会還元に努め、よりよい地域社会づくりに貢献してまいります。

■開講概要
テーマ :第56回漢方教室
     「つらい痛みに漢方を~腰痛・関節痛・筋肉痛をやわらげる~」
日時  :2019年4月20日(土)14:00~15:30
会場  :東海大学伊勢原キャンパス 講堂A(神奈川県伊勢原市下糟屋143)
講師  :新井 信(本学医学部医学科専門診療学系漢方医学 教授、本学医学部付属病院診療部東洋医学科 科長)
     高士 将典(本学医学部付属病院 鍼灸師)
定員  :200名程度
参加方法:事前申込制ではありませんので、当日直接会場にお越しください。
参加費 :無料
後援  :伊勢原市

■漢方とは
東洋医学の一つであり、日本で独自に発展した伝統医学です。現在中国で行われている中国医学は「中医学」と称され、漢方とは異なるもので、この二つの医学のルーツは同じと言われていますが、その考え方や用いられる生薬は大きく異なっています。
東洋医学では、病気にはなっていないものの、将来発病する可能性がある状態を“未病”と言い、心身のバランスが崩れたところで発病すると考えられています。漢方の治療では、どの部分がバランスを崩しているか調べた上で治療法を決め、心身のバランスを正常な状態にしていきます。


■東海大学医学部専門診療学系漢方医学とは
本学では、2002年10月に医学部寄付講座として東洋医学講座が開設され、2005年4月から医学部付属病院東洋医学科として診療を開始。2014年9月で寄付講座は終了し、2015年4月から全国でも数少ない正規の医学部専門分野として専門診療学系漢方医学がスタートしました。東洋医学外来には、漢方専門医であると同時に西洋医学の領域でも豊かな経験を持つスペシャリストが揃っており、東洋医学と西洋医学を融合させることで、患者様一人ひとりに合わせた最良の治療法を選択する、新しい医療を目指しています。


■本件に関するお問い合わせ・読者の方のお問い合わせ
東海大学医学部専門診療学系 漢方医学
TEL.0463-93-1121(代表)内線2249  担当:伊澤
※診察等の都合上、読者の方からの電話でのお問い合わせは平日9:00~17:00に
 限らせていただきます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

一覧へ戻る