東海大学医学部専門診療学系 漢方医学 第53回漢方教室「めまいやふらつきに効く漢方~頭はすっきり、心も晴れ晴れ~」開講

2018年06月20日

東海大学医学部では、来る7月21日(土)14:00より、本学伊勢原キャンパス 講堂Aにおいて、第53回漢方教室「めまいやふらつきに効く漢方~頭はすっきり、心も晴れ晴れ~」を開講いたします。

「めまい」は、その原因によって「神経性めまい」「循環器性めまい」「全身性めまい」に分類され、さらに「神経性めまい」は、耳に起因する「末梢性めまい」と、頭に起因する「中枢性めまい」にわかれます。回転性めまいを主体とする「末梢性めまい」は、激しい症状を呈しますが、東洋医学では「水毒(体内の水分代謝のアンバランス)」であることが多く、「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」を第一選択薬として用います。また、「中枢性めまい」では、脳血流を改善する作用が期待される「釣藤散(ちょうとうさん)」などで症状を和らげます。一方、一過性の血圧上昇などによる「循環器性めまい」は、西洋医学で原疾患の治療を行う必要があります。このように、「めまい」は原因によって治療方法が異なるため、その原因を明らかにすることが重要です。

今回の漢方教室では、本学医学部付属病院診療部東洋医学科科長・教授の新井信と本学医学部付属病院鍼灸師の高士将典が講師を務め、「めまい」の症状から原因を特定し、症状と体質にあった漢方の選び方、「めまい」に適した漢方の種類と鍼灸治療をご紹介します。本講座は、漢方や鍼灸に関心をお持ちの方であれば、どなたでも無料でご参加いただけます。

本学では、今後もこうした講座をとおして、本学が有するさまざまな知見や研究成果の還元に努め、よりよい地域社会づくりに貢献してまいります。


■開講概要
テーマ   :第53回漢方教室「めまいやふらつきに効く漢方~頭はすっきり、心も晴れ晴れ~」
日時    :2018年7月21日(土)14:00~15:30
会場    :東海大学伊勢原キャンパス 講堂A(神奈川県伊勢原市下糟屋143)
講師    :新井 信(本学医学部医学科専門診療学系漢方医学 教授、本学医学部付属病院診療部東洋医学科 科長)
       高士 将典(本学医学部付属病院 鍼灸師)
定員    :200名程度
参加方法  :事前申込制ではありませんので、当日直接会場にお越しください。
参加費   :無料
後援    :伊勢原市
お問い合わせ:東海大学医学部専門診療学系 漢方医学
       TEL.0463-93-1121(代表)内線2249
       ※電話対応が可能な時間帯は9:00~17:00となります。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。


■漢方とは
東洋医学の一つであり、日本で独自に発展した伝統医学です。現在中国で行われている中国医学は「中医学」と称され、漢方とは異なるものです。この二つの医学のルーツは同じと言われていますが、その考え方や用いられる生薬は大きく異なっています。
東洋医学では、病気にはなっていないものの、将来発病する可能性がある状態を“未病”と言い、心身のバランスが崩れたところで発病すると考えられています。漢方の治療では、どの部分がバランスを崩しているか調べた上で治療法を決め、心身のバランスを正常な状態にしていきます。


■東海大学医学部専門診療学系漢方医学とは
本学では、2002年10月に医学部寄付講座として東洋医学講座が開設され、2005年4月から医学部付属病院東洋医学科として診療を開始。2014年9月で寄付講座は終了し、2015年4月から全国でも数少ない正規の医学部専門分野として専門診療学系漢方医学がスタートしました。東洋医学外来には、漢方専門医であると同時に西洋医学の領域でも豊かな経験を持つスペシャリストが揃っており、東洋医学と西洋医学を融合させることで、患者様一人ひとりに合わせた最良の治療法を選択する、新しい医療を目指しています。


■本件に関するお問い合わせ・読者の方のお問い合わせ
東海大学医学部専門診療学系 漢方医学
TEL.0463-93-1121(代表)内線2249  担当:伊澤
※診察等の都合上、読者の方からの電話でのお問い合わせは9:00~17:00に
 限らせていただきます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。


一覧へ戻る