東海大学医学部専門診療学系 漢方医学第50回漢方教室「漢方で体の芯からポッカポカ!~冷たいだけが"冷え"じゃない~」開講

2017年09月25日

東海大学医学部では、10月21日(土)14:00より、本学伊勢原キャンパス 講堂Aにおいて、第50回漢方教室「漢方で体の芯からポッカポカ! ~冷たいだけが“冷え”じゃない~」を開講いたします。

「冷え」は万病のもと、とも言われるように、さまざまな体調不良の影に「冷え」が隠れていることは少なくありません。手足の冷えはもちろん、諸臓器の機能低下で現れる腹痛や慢性的な下痢、食欲不振など、さまざまな不快な症状が「冷え」によって引き起こされます。「冷え」の原因は、食生活やストレス、過度な冷房や冷たいものの摂りすぎなど。これらによって、体温を調節する血行や臓器機能が低下することで「冷え」が発症します。

今回の漢方教室では、末梢循環を改善して手足を温める「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」だけでなく、新陳代謝を高めて熱産生を促す「附子(ぶし)」という生薬を含んだ「八味地黄丸(はちみじおうがん)」、さらに胃腸を温めて体の調子を整える「人参湯(にんじんとう)」など、冷え方や症状、体質に合わせた漢方について、本学医学部付属病院診療部東洋医学科科長・教授の新井信と本学医学部付属大磯病院鍼灸師の高士将典がわかりやすく解説します。なお、漢方や鍼灸に関心をお持ちの方であれば、どなたでも無料でご参加いただけます。

■開講概要
テ ー マ:第50回漢方教室「漢方で体の芯からポッカポカ!~冷たいだけが"冷え"じゃない~」
日  時:2017年10月21日(土)14:00~15:30
会  場:東海大学伊勢原キャンパス 講堂A(神奈川県伊勢原市下糟屋143)
講  師:新井 信(本学医学部医学科専門診療学系漢方医学 教授、本学医学部付属病院診療部東洋医学科 科長)
     高士 将典(本学医学部付属大磯病院 鍼灸師)
定  員:200名程度
参加方法:事前申込制ではありませんので、当日直接会場にお越しください
参 加 費:無料
後  援:伊勢原市

■漢方とは
東洋医学の一つであり、日本で独自に発展した伝統医学です。現在中国で行われている中国医学は「中医学」と称され、漢方とは異なるものです。この二つの医学のルーツは同じと言われていますが、その考え方や用いられる生薬は大きく異なっています。
東洋医学では、病気にはなっていないものの、将来発病する可能性がある状態を“未病”と言い、心身のバランスが崩れたところで発病すると考えられています。漢方の治療では、どの部分がバランスを崩しているか調べた上で治療法を決め、心身のバランスを正常な状態にしていきます。

■本学医学部専門診療学系漢方医学について
2002年10月に医学部寄付講座として東洋医学講座が開設され、2005年4月から医学部付属病院東洋医学科として診療を開始しました。2014年9月で寄付講座は終了し、2015年4月から全国でも数少ない正規の医学部専門分野として専門診療学系漢方医学がスタートしました。東洋医学外来には、漢方専門医であると同時に西洋医学の領域でも豊かな経験を持つスペシャリストが揃っており、東洋医学と西洋医学を融合させることで、患者様一人ひとりに合わせた最良の治療法を選択する、新しい医療を目指しています。オーダーメイド医療が注目される中、漢方などの東洋医学治療は、治療の幅を拡げる一つの手段であると言えます。

■本件に関するお問い合わせ
東海大学医学部専門診療学系 漢方医学
TEL.0463-93-1121(代表)内線2249 ※電話対応が可能な時間帯は9:00~17:00となります

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