東海大学医学部専門診療学系 漢方医学第49回漢方教室「漢方で心身症を克服する~ストレス社会を生き抜くアイテム~」開講

2017年06月09日

東海大学医学部では、7月15日(土)14:00より、本学伊勢原キャンパス 講堂Aにおいて、第49回漢方教室「漢方で心身症を克服する~ストレス社会を生き抜くアイテム~」を開講いたします。
緊張や不安など、精神的なストレスが密接に関与することで引き起こされる身体疾患を総称して「心身症」と言います。疾患の種類は幅広く、代表的なものでは気管支喘息や潰瘍性大腸炎、慢性蕁麻疹、円形脱毛症、夜尿症などがあります。同等のストレスを感じていても身体に症状が現れない人や少しのストレスで症状が現れる人など、遺伝や体質によって個人差があり、特に子どもは、大人と比べて感情をうまく言葉で表現することができず、ストレスから心身症の症状が出やすいとされています。
心と身体を分けて捉える西洋医学に対して、東洋医学では、心と身体は一体という「心身一如」の考えに基づいています。そのため東洋医学では、心身症に対して精神面を安定させながら身体の疾患を和らげる漢方治療が用いられます。
今回の漢方教室では、「心身症」治療における西洋医学と東洋医学の違いや、体質や症状に適した漢方についてご紹介します。漢方や鍼灸に関心をお持ちの方であれば、どなたでも無料でご参加いただけます。

■開講概要
テ  ー  マ:第49回漢方教室「漢方で心身症を克服する~ストレス社会を生き抜くアイテム~」
日    時:2017年7月15日(土)14:00~15:30
会    場:東海大学伊勢原キャンパス 講堂A(神奈川県伊勢原市下糟屋143)
講    師:新井 信(本学医学部専門診療学系漢方医学 教授)、高士 将典(本学医学部付属大磯病院 鍼灸師)
定    員:200名程度
参 加 方 法:事前申込制ではありませんので、当日直接会場にお越しください。
参  加  費:無料
後    援:伊勢原市
お問い合わせ:東海大学医学部専門診療学系 漢方医学 TEL.0463-93-1121(代表)内線2249
       ※電話対応が可能な時間帯は9:00~17:00となります。

■漢方とは
東洋医学の一つであり、日本で独自に発展した伝統医学です。現在中国で行われている中国医学は「中医学」と称され、漢方とは異なるものです。この二つの医学のルーツは同じと言われていますが、その考え方や用いられる生薬は大きく異なっています。
東洋医学では、病気にはなっていないものの、将来発病する可能性がある状態を“未病”と言い、心身のバランスが崩れたところで発病すると考えられています。漢方の治療では、どの部分がバランスを崩しているか調べた上で治療法を決め、心身のバランスを正常な状態にしていきます。

■本学医学部専門診療学系漢方医学について
2002年10月に医学部寄付講座として東洋医学講座が開設され、2005年4月から医学部付属病院東洋医学科として診療を開始しました。2014年9月で寄付講座は終了し、2015年4月から全国でも数少ない正規の医学部専門分野として専門診療学系漢方医学がスタートしました。東洋医学外来には、漢方専門医であると同時に西洋医学の領域でも豊かな経験を持つスペシャリストが揃っており、東洋医学と西洋医学を融合させることで、患者様一人ひとりに合わせた最良の治療法を選択する、新しい医療を目指しています。オーダーメイド医療が注目される中、漢方などの東洋医学治療は、治療の幅を拡げる一つの手段であると言えます。

■本件に関するお問い合わせ
学校法人東海大学 経営企画室広報課
TEL:03-3467-2211(代表)
FAX:03-3485-4939
mail:pr@tokai.ac.jp

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