東海大学チャレンジセンター 3.11生活復興支援プロジェクト 被災地支援の体験談を先輩から学ぶ オンラインOB・OG座談会を実施~東日本大震災の直後から支援活動を実施した学生たちの9年間の軌跡~

2020年08月17日

▲大船渡市三陸町越喜来泊地区からの要請で同地区内に建設した応急公民館「どんぐりハウス」
東海大学[湘南キャンパス]チャレンジセンターの学生プロジェクト「3.11生活復興支援プロジェクト」では、来る8月23日(日)19:00より、9年前に発生した東日本大震災の直後から被災地での復興支援に携わったOB・OGに体験談を聞く「オンラインOB・OG座談会」を実施いたします。なお、今回の座談会は、8月1日(土)に続く、2回目の開催となります。

3.11生活復興支援プロジェクトは、東日本大震災発生直後の、2011年3月31日に正式に発足しました。発足後、最初に行った復興支援は、岩手県大船渡市三陸町越喜来泊地区からの要請を受け、同地区内に応急公民館「どんぐりハウス」を建設することでした。その後も、総合大学としての多様なネットワークとリソースを生かし、岩手県や宮城県内で深刻な被害を受けた地域の生活再建と住民へのサポートを、さまざまな形で展開してきました。
また、夏休みには毎年、地元の小学生を対象にした電子工作教室や、地域住民の方々と一緒に楽しむ夏祭りやバーベキュー大会を開催し交流を深めてきました。しかし今年度は、新型コロナウィルス感染症の影響により、学生たちも現地へ出向くことができず、地元住民の皆さんとはオンライン交流のみにとどまっています。

そこで今回は、これまでさまざまな活動を実施してきた卒業生から、当時の体験談を語ってもらうほか、現役メンバーからの質問にも答えてもらうオンライン座談会を企画しました。先の公民館「どんぐりハウス」をはじめ、集会所や図書室などを建設した際の苦労や、震災の記憶を風化させまいと企画したこれまでのイベントのエピソードなど、OB・OGがその時々の活動で体験したことやそこから得た学び、そして地域住民の皆さんと思いを一つにした時の感動などを現役メンバーも共有することを大きな目的としています。また、この座談会で語られた先輩方のお話は、来年の発行を予定している、プロジェクト活動10年の記録や地域の復興の歩みをまとめた書籍「10年史」の作成に役立てたいと考えています。

本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。学生たちによるこうした取り組みも、本学のこうした考え方を体現するものです。

■3.11生活復興支援プロジェクト「オンライン座談会OB・OG座談会」概要
日 時 : 2020年8月23日(日)19:00~20:30(予定)
内 容 : ビデオ会議システム「Zoom」を使用し、2017・2018・2019年度のプロジェクトリーダー達と交流。当時の活動を思い出しながら、学生として復興支援に携わってどうであったか、これからの復興支援とはどうあるべきかなどを話し合う。※8月1日開催の第1回には2011・2012・2015年度のプロジェクトリーダーと3名の現役メンバーが参加し、事前にプロジェクトメンバーから寄せられていた質問に沿って質疑応答がなされた。
主催 : 東海大学チャレンジセンター 3.11生活復興支援プロジェクト

■チャレンジセンタープロジェクトとは
本学が育成する「社会的実践力」のベースとなる「4つの力(自ら考える力・集い力・挑み力・成し遂げ力)」を身につけることを目標に、学部・学科・学年・キャンパスの枠を超えた仲間が、1年を通して活動する取り組み。ものつくりから災害復興支援、地域活性化まで、社会に貢献することを目的に多くの分野で活躍している。

■3.11生活復興支援プロジェクト
東日本大震災が発生した2011年から、宮城県石巻市北上町十三浜相川・小指地区や岩手県大船渡市三陸町越喜来泊地区において公民館などの建設を行うほか、子どもたちを対象にした「工作教室」や、学内の他プロジェクトとの共催によるチャリティコンサートなど、さまざまな支援活動を継続的に実施。2013年には、大船渡市三陸町越喜来泊地区で本学、芝浦工業大学、NPO法人アーバンデザイン研究体などが協力して、津波で流失した世帯それぞれの敷地に追憶のモニュメントを設置する交流型イベント「とまりに花を咲かせましょう-未来へ繋げる夏の泊の縁づくり-」も開催。また2014年から4年をかけ、海岸線の津波到達ラインから高台に通じる経路に、低地・高台双方の住民に利用してもらうための遊歩道「結の道」を建設し、完成後も整備を続けている。最近は、震災の風化防止のための活動や地域の魅力発信にも力を入れている。

■本件に関するお問い合わせ
東海大学チャレンジセンター 担当:佐野・村井・大塚
TEL.0463-50-2504(直通)
▲住民との交流会の様子(2018年)

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