東海大学チャレンジセンター 3.11生活復興支援プロジェクト 計画から5年で遂に完成!遊歩道「結の道」の第三期開通式を開催

2018年11月12日

東海大学チャレンジセンター「3.11生活復興支援プロジェクト」では、来る11月18日(日)10:00より、大船渡市三陸町越喜来井戸洞にて、津波避難経路も兼ねた遊歩道「結の道」の第三期開通式(完成式)を開催いたします。

「結の道」は、東日本大震災による津波の被害で家屋などが流され、その後、国の「防災集団移転促進事業」によって高台と漁港周辺に分断した集落を再び「結ぶ」ことで、住民の皆さまの物理的かつ心理的な距離を縮めてもらおうと、同プロジェクトの学生たちが中心となって作り上げた遊歩道です。整備計画は2014年にスタート、再び起こり得る災害に備えるとともに、震災の記憶を次世代へと継承するため、津波到達ラインを可視化し、避難の際の目印、避難経路としても機能するような遊歩道の完成を目的とし、2016年8月から実際の整備を進めてきました。

全長約800m(一部既存のアスファルト道路を含む)の遊歩道のうち、2016年の第一期工事で高台側の約190mが開通。さらに2017年の第二期工事では、港側のおよそ250mが開通しました。そして今回、高台側の入り口(さくら口)の約160mの整備が完了し、全区間開通となりました。「第三期開通式」は遊歩道の完成を住民の皆さまに広くお知らせするとともに、今後も散策路として活用していただき、震災の継承に役立ててもらおうと学生たちが企画したものです。

当日は、高台のさくら口で泊区長、および学生代表らが挨拶とテープカットを実施した後、学生たちは住民の皆さまとともに、ウッドチップの敷かれた「結の道」を、学生たちが2015年に再建した集会所「結っ小屋」付近まで歩き、大船渡市の市花である椿の植樹を行います。また、学生たちは同日、泊地区で開催される「食まつり」にも参加し、住民の皆さまと交流を深める予定です。

本学は、総合大学としてのリソースを活用し、学生主体でさまざまな問題の解決に取り組み、実践活動をとおしてよりよい社会づくりに貢献したいと考えています。被災地での復興支援活動も、そうした本学の方針を体現するものです。

■開催概要
日時:2018年11月18日(日)10:00〜11:00
会場:開通式/「結の道」第一区間入り口(さくら口)(大船渡市三陸町越喜来井戸洞)
  ※雨天決行
   詳細はプロジェクトのTwitter https://twitter.com/311_lifecare
            Facebook https://www.facebook.com/lifecare3.11/

椿の植樹/結っ小屋付近(大船渡市三陸町越喜来小泊)
対象:地区内の地域住民の方々
主催:東海大学チャレンジセンター「3.11生活復興支援プロジェクト」

■イベント当日の流れ
10:00~ 「結の道」さくら口集合 
10:05~ 開催挨拶 泊区長 及川 和義氏
     プロジェクトOB ほか
10:20~ テープカット
10:25~ さくら口から結っ小屋まで全員で歩く
10:40~ 結っ小屋付近にて椿の植樹
10:50~ 記念撮影
10:55~ 閉会挨拶

■「結の道」概要
全長   :約800m(一部既存道路を含む)
第一期工事:約190m(作業期間:2016年8月16日~24日)
第二期工事:約250m(作業期間:2017年8月22日~9月4日)
第三期工事:約160m(作業期間:2018年8月20日~9月1日)

■東海大学チャレンジセンター「 3.11生活復興支援プロジェクト」について
東海大学チャレンジセンター「3.11生活復興支援プロジェクト」は、東日本大震災が発生した2011年から、仮設公民館の建設、子どもたちを対象にした「電子工作教室」、学内の他プロジェクトとの共催によるチャリティコンサートなどさまざまな支援活動を継続的に実施しています。
「結の道」の整備にあたっては、毎月現地を訪問して地域住民の皆さんと打ち合わせを行い、夏休み期間に草むしりや掘削、転圧、砂利敷き、ウッドチップ敷きなどの地道な作業を3年間にわたり継続、ついに今回全区間が開通しました。

■この件に関するお問い合わせ
東海大学チャレンジセンター 担当:島村
TEL.0463-50-2504(前日15時まで)
※当日の連絡先:090-4742-4185(小澤)

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