東海大学チャレンジセンター 3.11生活復興支援プロジェクト 津波避難経路も兼ねた遊歩道「結の道」の第二期開通式を開催

2017年11月09日

東海大学チャレンジセンター「3.11生活復興支援プロジェクト」では、11月19日(日)10:00より、大船渡市三陸町越喜来泊地区にて、遊歩道として整備を進める「結の道」の第二期開通式を開催いたします。

「結の道」は、東日本大震災による津波の被害で家屋などが流され、その後の国土交通省による「防災集団移転促進事業」によって高台と漁港周辺に分断した集落を再び「結ぶ」ことで、住民の皆さまの物理的かつ心理的な距離を縮めてもらおうと、同プロジェクトの学生たちが中心となって2016年8月から整備を進めている遊歩道です。学生たちは「結の道」の整備計画にあたり、今後起こり得る災害に備えるとともに、震災の記憶を次世代へと継承していくことにも着目。そこで、津波到達ラインを可視化することで震災の風化を防ぎつつ、避難の際の目印、避難経路としても機能するよう設計しました。
全長約800mを予定している遊歩道のうち、昨年の第一期工事で高台側の約190mが開通。さらに今年8月に終えた第二期工事では、港側のおよそ250mが開通しました。今回の「第二期開通式」は、第二期工事が完了したことを受け、住民の皆さまに「結の道」の存在をもっと知ってもらい、普段から散策路として活用していただこうとの思いから、学生たちが企画したものです。

当日は、泊漁港付近みなと口でのテープカットの後、住民の皆さまとともにウッドチップの敷かれた「結の道」を散策します。また午後には、泊区公民館にて、津波被害後に整地された土地で栽培・収穫した蕎麦を使った郷土料理「蕎麦ばっとう」を住民の皆さまと一緒に楽しみ、親睦を深める交流会を予定しています。

東海大学チャレンジセンター「3.11生活復興支援プロジェクト」は、東日本大震災が発生した2011年から、仮設公民館の建設、子どもたちを対象にした「電子工作教室」、学内の他プロジェクトとの共催によるチャリティコンサートなどさまざまな支援活動を継続的に実施しています。2013年には、本学、芝浦工業大学、NPO法人アーバンデザイン研究体などが協力して、津波で流失した世帯それぞれの敷地に追憶のモニュメントを設置する交流型イベント「とまりに花を咲かせましょう-未来へ繋げる 夏の泊の縁づくり-」も開催しました。

■開催概要
日時:2017年11月19日(日)10:00〜10:30
会場:開通式/「結の道」泊漁港付近みなと口(大船渡市三陸町越喜来泊)、交流会/泊区公民館(大船渡市三陸町越喜来小泊6-1)
※雨天時は開通式を中止し、午後の泊区公民館での交流会にて泊区長・学生代表の挨拶と記念撮影を行います。
なお「3.11生活復興支援プロジェクト」の公式Facebookでも情報を発信する予定です(https://www.facebook.com/lifecare3.11/)
対象:地区内の地域住民の方々
主催:東海大学チャレンジセンター「3.11生活復興支援プロジェクト」

■「結の道」概要
全 長:約800m
第一期区間:約190m(作業期間:2016年8月16日~24日)
第二期区間:約250m(作業期間:2017年8月22日~9月4日) ※今期作業部分

■本件に関するお問い合わせ
学校法人東海大学 経営企画室広報課
TEL:03-3467-2211(代表)
FAX:03-3485-4939
mail:pr@tokai.ac.jp
第二期整備後の「結の道」
昨年度の交流会の様子

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