東海大学自然史博物館 展示「静岡の自然~山葵(わさび)~第2弾」開催中

2022年05月16日

東海大学海洋学部の自然史博物館では、6月26日(日)までの期間、静岡の自然の魅力や本学の研究の一端を皆さまにご紹介する企画展「静岡の自然~山葵(わさび)~第2弾」を開催しています。
本企画展は、今年1~4月に開催したワサビに関する展示の第2弾です。ワサビ栽培発祥の地とされる静岡市葵区の有東木(うとうぎ)には、棚田状のワサビ田という独特な風景が広がっています。豊かな自然の中、長年にわたって培われた技術によって育てられた有東木のワサビは、日本三大ワサビの一つとも言われています。

東海大学海洋学部の竹内真一教授は、人手が加えられることで維持されてきた農山漁村の二次的自然を保全する活動を続けています。その中での関連研究として、ワサビ田に関する研究を行ってきました。今回は、3年間にわたるワサビ田の研究成果や、ワサビ田の観光的な価値を明らかにするための研究などをパネルで展示。また、ワサビ田の土台に欠かせない「石」にまつわる話をワサビ田の模型とともにご紹介します。

 当館では、総合大学である東海大学のさまざまなリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元し、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。今回の企画展もそうした考えを具現化するものです。

■「静岡の自然~山葵~第2弾」概要
会期 : 2022年4月29日(金・祝)~6月26日(日)
開館時間 : 9:00~17:00(最終入館時間16:30)
会場 : 東海大学海洋学部博物館 自然史博物館(静岡県静岡市清水区三保2389)
入館料 : 【自然史博物館】
大人(高校生以上)1,000円、小人(4歳以上)500円、
シニア(65歳以上)割引500円
※海洋科学博物館とセットになった共通券も販売しています
休館 : 毎週火曜日
展示内容 : 【ワサビ田の存続を目指す研究】
竹内教授の3年間にわたるワサビ研究の道のりと今後の研究について、パネルでご紹介します。
【ワサビ栽培キット】
竹内研究室の学生が試行錯誤を重ね作成してきた「ワサビ栽培キット」ができるまでをスライドショーでご紹介します。
【ワサビ田の風景】
ワサビ田は自然の中に人の手が加わることでできあがった二次的自然です。ワサビ田の癒しの風景を映像でご紹介します。
【ワサビ】
実物のワサビを展示します。
【ワサビ栽培には石も重要?】
水ワサビの栽培には水とともに土台も重要な要素です。土台となる石にまつわる話をワサビ田の模型とともにご紹介します。
【石を利用するヒト】
ワサビ田の積み石、城や庭にも使われる石垣とさまざまな用途で人は石を利用してきました。石を利用するためには一体どんな道具を使っているのか。石を加工するための道具をご紹介します。
【石を利用する生き物】
ワサビと同じように渓流に生息し、人が石を利用してワサビを栽培するように、渓流で棲み石を利用する魚や昆虫がいます。そんな石を利用する生き物たちをご紹介します。
【ワサビ田の価値を高める】
3年間にわたるワサビ田の研究とその成果についてポスターでご紹介します。

■東海大学海洋学部海洋理工学科 竹内真一教授のコメント
「温暖な静岡県は農林業も盛んで里海里山里地について学ぶのにうってつけです。今回のワサビについても、子どもたちが自然から農業、二次的自然に目を向け、興味関心を持ってもらえたらうれしいです」。

<この件に関するお問い合わせ>
東海大学海洋学部博物館 担当:杉林・手塚・青木
TEL. 054-334-2385

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