東海大学スチューデントアチーブメントセンター 東海大学学生ロケットプロジェクト 自作ハイブリッドロケット打ち上げ実験 通算29回目

2024年02月19日

 東海大学〔湘南キャンパス〕スチューデントアチーブメントセンターの「東海大学学生ロケットプロジェクト(TSRP)」では、3月4日(月)、北海道広尾郡大樹町において2年連続通算29回目となる、自作ハイブリッドロケットの打ち上げ実験を実施いたします。

 

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 ハイブリッドロケットは、一般的に固体の燃料と液体の酸化剤を反応させることで推力を得るロケットです。今回打ち上げる機体には、燃料にワックス燃料を、酸化剤に亜酸化窒素をそれぞれ利用する自作ハイブリッドロケットエンジン「THR-210L」を搭載。主な構造材はガラス繊維強化プラスチックを使用し軽量化を図っています。打ち上げには同プロジェクトの学生26人が参加。全長5mの発射台を含め、すべて自作の発射支援設備を使用し、各コンポーネントの性能を評価します。なお、初の試みとして、今回の実験の様子は同プロジェクトのYouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/@TokaiSRP/videosでライブ配信します。

 同プロジェクトでは、1995年の設立以来、宇宙技術者を志す学生たちが集い、小型ハイブリッドロケットの開発を続けています。机上では学べない宇宙理工学の実践的な知識・技術の習得に努めており、宇宙・航空関連の企業で活躍するOBも多数おります。

 

本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元することで、よりよい社会づくりに貢献していきたいと考えています。学生たちによる本取り組みもそうした本学の考えを具現化するものです。

 

 

■実施概要

実施日

3月4日(月)※予備日3月5日(火)、6日(水)

※射場ではヘルメットの着用が必須のため、ヘルメットをご持参ください。

実施時刻

(予定)

11:00~15:00(予定) 

※打ち上がった時点で終了となります。

使用ロケット

ハイブリッドロケット59号機(TSRP-H-59)

打上場所

北海道広尾郡大樹町美成の農道

https://drive.google.com/file/d/1uW-OrCJRc0pPs6yKm9xeVLls3vTbubj9/view

参加学生

(予定)

東海大学スチューデントアチーブメントセンター「東海大学学生ロケットプロジェクト」所属の学生メンバー26人

協力団体

北海道広尾郡大樹町役場、SPACE COTAN株式会社、インターステラテクノロジズ株式会社、北海道警察広尾警察署、東京空港事務所、航空交通管理センター、札幌航空交通管制部、航空大学校帯広分校、有限会社スリーホープ、富士通セミコンダクターメモリソリューション株式会社、株式会社日本ピスコ、アナログ・デバイセズ株式会社、ヒロセ電機株式会社、株式会社ミスミグループ本社、白光株式会社、その他(協賛団体、借用・安全管理の面でお世話になる団体を含む)

教員責任者

中篠 恭一(本学工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻 准教授)

学生責任者

谷田貝 萌絵(本学工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻 2年次生)

 

■ハイブリッドロケット59号機 機体仕様

名称

ハイブリッドロケット59号機(TSRP-H-59)

実験目的

2段階分離の実証およびオープニングショックの取得

全長

1.7m

直径

154mm

乾燥重量

12kg

モーター

THR-210L

燃料

ワックス燃料

酸化剤

亜酸化窒素

コンポーネント

バルブシステム、搭載計器「すばる1.1」、不知火Ⅲ、不知火Ⅳ、盃、パラシュート、ノーズコーン

※今回の実験実施にあたっては、安全確保に最大限考慮した上で、発射条件、保安区域を設定し、航空法第99条の22項の規定に基づき、国土交通省釧路空港事務所に打ち上げの届出を行っております。

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■発射場地図

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住所:北海道広尾郡大樹町美成

 

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・実験当日はハイブリッドロケットの打上支援装置やランチャ(発射台)が敷設されています。TSRPメンバーのほとんどは射点(ロケットを発射する地点)で作業を行います。

・打上支援装置からは配線が伸びていますので足元にご注意ください。

・ランチャからハイブリッドロケットが飛翔しますので、ランチャの上をまたがないでください。

・ランチャを立てた時は、その下を通らないでください。

・射点で無人カメラの設置は可能ですが、ロケット火炎等で損傷を受けた場合は責任を負いかねます。

・射点から150m離れた退避所(報道関係者やTSRPメンバーがロケットの打ち上げを見守る場所)での撮影時はTSRPメンバーが同行します。三脚をご用意いただけると撮影しやすくなります。

・射場(農道を含む実験のためにお借りしている場所)ではヘルメットの着用が必要です。ヘルメットはご持参ください。

・安全面への配慮でTSRPから指示を出す場合がございます。その際は必ず従っていただけますようご協力をお願いいたします。

・火気厳禁です。

・射場では走らないでください。

・車両等は指定した場所に駐車してください。

・ハイブリッドロケットの発射を指令する点火所には、主要メンバーが配置されます。

<取材申込・打ち上げ実験に関する問い合わせ先>

226日(月)正午 申込〆切

SPACE COTAN株式会社 担当:伊藤

Mailpress@spacecotan.com

※実験前日の17時頃に実験日程をメールにてご案内いたします。

 

<その他の問い合わせ先>

東海大スチューデントアチーブメントセンター 担当:加藤、正木

 TEL0463-50-2504(直通)

※3月2・3日は休業日のため、対応いたしかねます。

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