公開シンポジウム「臓器線維症の病態解明と新たな診断・予防・治療法開発のための拠点形成」を開催 文部科学省 平成27年度 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業/東海大学総合医学研究所

2020年02月10日

東海大学[伊勢原キャンパス]では、2月28日(金)13:00より、本学校友会館 三保・霞の間(東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル35階)において、公開シンポジウム「臓器線維症の病態解明と新たな診断・予防・治療法開発のための拠点形成」を開催いたします。

 本シンポジウムは、文部科学省の平成27年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択された本学の取り組みである「臓器線維症の病態解明と新たな診断・予防・治療法開発のための拠点形成」(採択期間5年)の最終報告を行うとともに、本学総合医学研究所における研究活動状況について広く公開し、学外の専門家から講評をいただくものです。

「臓器線維症」とは、臓器に線維が過剰に蓄積して硬くなり、本来の機能が果たせなくなってしまう病態です。臓器が線維化するとそこに「がん」が発生することが多く、臓器線維症は前がん病変として捉えることもできます。よく知られている病例としては、肝硬変や肺線維症、腎硬化症などが挙げられます。本学の取り組みは、この臓器線維症について臓器横断的な研究を行う、日本で唯一無二の研究拠点を形成し、最終的には臓器線維症の診断・予防・治療法の開発につなげることを目的としています。具体的には、臓器が線維化していく過程に大きく関与している「マトリックス成分」と呼ばれる細胞間物質が果たす多様な機能の解明を目指して大学院医学研究科に開設された「マトリックス医学生物学センター」をプラットホームとして、「臓器線維症の病態解明と創薬に向けた基盤技術の確立」、「組織の線維化を検出する特異的バイオマーカーの探索」、「臓器線維症に対する新たな薬物治療法の開発」の3テーマで研究を進めています。

 また、本学総合医学研究所は、1980年に「医学における基礎研究を推進し、新技術の開発とその臨床への応用」を目的に創設されました。ゲノム・再生医療・創薬を主な研究分野とし、本学の医学系、生命科学系、理工学系の各学部の連携・協働を推進しています。

本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元し、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。本研究および公開シンポジウム等の取り組みも、本学のこうした考えを体現するものです。



■開催概要
日時 : 2020年2月28日(金)13:00~17:15
会場 : 東海大学校友会館 三保・霞の間(東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル35階)


■本件に関するお問い合わせ
東海大学大学院マトリックス医学生物学センター 担当:稲垣 豊
TEL.0463-93-1121(内線3068)

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