東海大学スチューデントアチーブメントセンター 学生ロケットプロジェクト 自作ハイブリッドロケットの打上実験、「第19回 能代宇宙イベント」に参加 ~宇宙技術者を目指す学生たちが机上で学べない実践的知識や技術の習得を目指す~

2023年08月09日

東海大学スチューデントアチーブメントセンター学生ロケットプロジェクトでは、8月17日(木)に、秋田県の能代宇宙広場で開催される日本最大規模のロケット打上および自立制御型ロボットのアマチュア大会「第19回 能代宇宙イベント」の「大学生ロケット陸打上実験の部」に出場し、自作ハイブリッドロケット「H-58号機」の打上実験を実施いたします。

 

 ハイブリッドロケットは、一般的に固体の燃料と液体の酸化剤を反応させることで推力を得るロケットです。今回打上げる機体のエンジンには、燃料にワックス燃料を、酸化剤に亜酸化窒素を利用する自作ハイブリッドロケットエンジン「THR-F406K-LTD」を搭載。主な構造材はガラス繊維強化プラスチック(GFRP)も併用して軽量化を図っています。当日は、同プロジェクトの学生13人が参加し、全長5mの発射台を含めてすべて自作の発射支援設備を使用して到達高度地上100mを目指します。

 

同プロジェクトは、前身である航空宇宙特別プロジェクトの設立(1995年)以来、机上では学ぶことができない宇宙理工学の実践的な知識・技術の習得に努めています。ハイブリッドロケットのエンジン、ボディ、電子機器に至るまで、包括的なロケットシステムの設計・開発を手掛け、各地で打ち上げ実験を重ねています。宇宙教育の普及と宇宙開発を支える人材の育成を主な目的として開催される「能代宇宙イベント」には、2005年から継続して出場しています。

 

本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流をとおして教育・研究の成果を広く社会に還元することで、よりよい社会づくりに貢献していきたいと考えています。学生たちによる本取り組みもそうした本学の考えを具現化するものです。

 

■実施概要

実施日時

2023年8月19日(土)13:00~ または14:00(当日12:00頃決定)

〔予備日:21日〕

打ち上げ場所

能代宇宙広場(秋田県能代市 旧浅内第三鉱さい堆積場)

 

教員責任者

池田 知行(本学工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻 講師)

 

学生責任者

豊田 瑞樹(本学工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻 3年次生)

 

 

■ハイブリッドロケットH-58号機 機体仕様

名称

ハイブリッドロケット58号機(TSRP-H-58)

エンジン

ハイブリッドロケットエンジン

回収方法

パラシュート

搭載物

分離機構、搭載計器、ノーズロック、バルブシステム

取得データ

高度、加速度、姿勢角、GPS、温度

 

 

 

 

<本件に関するお問い合わせ>

東海大学スチューデントアチーブメントセンター 担当:加藤・正木

TEL.0463-50-2504(直)

Mailproject-kakari@tsc.u-tokai.ac.jp

※8月11日(金)~20(日)の期間は全学夏季一斉休暇となります。誠に申し訳ございませんが

この期間のお問い合わせには対応いたしかねますことを、予めご了承いただければ幸いです。

 

▲2019年「能代宇宙イベント」の打上実験の様子

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