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第82回建学記念式典を挙行しました
2024年11月01日

学校法人東海大学建学82周年記念式典を、建学記念日にあたる11月1日に湘南キャンパス2号館大ホールで挙行しました。松前義昭総長・理事長をはじめとする学校法人東海大学の役員や、教職員、学生および駐日ブルガリア共和国特命全権大使のマリエタ・アラバジエヴァ閣下、駐日トルクメニスタン特命全権大使アタドゥルディ・バイラモフ閣下、駐日ザンビア共和国特命全権大使のトバイアス・ムリンビカ閣下ら多数のご来賓が出席しました。
開式にあたって髙野二郎副総長が登壇。まず、出席者と共に今年9月8日に逝去した学校法人東海大学の松前達郎前総長への黙とうを捧げ、続けて松前前総長の経歴を紹介するとともに「松前達郎先生は、教育研究をはじめスポーツや芸術の振興など幅広い分野で長年にわたって精力的に活動され、その功績は国内外に広く認められています。その一方で、松前先生は優しいお人柄であり、深い愛情をもって学園の学生、生徒、児童、園児の教育活動にあたられ、その成長や活躍を心から喜び、応援してくださる教育者でありました。松前先生が目指し、実践してきたものは全て、学園が建学の精神として掲げた使命と目的の実現だったのであります。教育の重要性を常に語り、青少年の育成を通じて、人と社会と自然の調和がとれた文明社会の建設を目指し、友情が溢れる平和な世界を築こうとされていたこと、そこに日々全精力を注がれていたことに深い敬意と感謝の念を覚えます。本日は、式典終了後に松前先生を偲ぶ献花の場を設けております。松前先生に思いを馳せ、花を手向けていただけましたら幸いです。松前先生は私たちを建学の同志と呼んでおられました。私たちは次の時代に向け力強く前進することを誓います」と語りました。
式辞では、松前義昭総長・理事長が学園関係者への謝辞とともに創立者・松前重義の生涯をはじめ、東海大学の源流となった望星学塾の開設と建学の歴史を振り返りました。続けて、「私学にとって重要なのは、変えてよいものと変えてはならないものがあります。変えてはならないものは建学の精神であり、その教育理念であります。変えてよいもの、変えなければならないものは、時代の変遷に伴う教育のタスクでありそのプロセスです。本学園では2017年に『学園マスタープラン』を策定し、建学75周年から100周年に向けたブランドメッセージとして『Think Ahead, Act for Humanity』を掲げました。引き続き、学園の資源を最大限に生かしながら、建学の使命を果たすために創立者の情熱と理想、それを継承してきた同志、協力者の思いを胸に、マスタープランを羅針盤として皆さまと共に着実な活動と検証、フィードバックを続けてまいります」と決意を語りました。さらに、「松前達郎前総長は82年の学園の歴史の中で約四半世紀にわたって、学園を率いていましたが、その間は、全国に広がる教育機関を総合的な学園として展開し、文理融合の理念と本学園ならではの一貫教育体制を完成させてきた時期に当たります。前総長は"井戸の水を飲もうとする者は、その井戸を掘った人のことを忘れてはならない"という言葉を折につけて引用していました。本日は、創立者と建学の同志が掘ってきた東海大学という井戸の水を飲むものとして、あらためて学園の歴史を振り返り、これからの学園の未来に向けて皆さんと共に決意を新たにしたい」と述べました。
式中では、教職員の永年勤続者表彰を実施し、勤続30年86名、勤続20年110名、合計196名を代表して、勤続30年の秦野伸二大学院医学研究科長が松前総長・理事長から表彰状を授与され、同じく勤続30年の八巻英世付属甲府高校校長が代表謝辞を述べました。続いて、来賓の落合克宏平塚市長が祝辞で、「東海大学と本市は1985年に交流提携を始めて以来、市民の各種文化活動の向上、大学が持つ専門技術や知識、研究活動を通した交流など、地域と大学とが相互に発展をすることを目的にさまざまな事業を展開してまいりました。今後も大学の持つ知識や技術、学生の柔軟な発想とパワーを地域のまちづくり、日本の国づくりに発揮していただきたい」と期待を寄せられました。学生を代表して湘南キャンパスで開催中の第70回建学祭実行委員会の委員長を務める齋藤諒さん(理学部4年次生)も登壇し、今回のテーマである『BLOOMS』に込めた思いを語り、「来場者個々の力が共鳴しあうことで笑顔の花を広げたいと考えています。第70回という節目にあたり、これまで築いてきた伝統を守りつつ、新たな価値観や多様な文化に対応していくために工夫を重ね、未来につながる種を撒き、大輪の花を咲かせたい」と力強く抱負を述べました。さらに、湘南キャンパスの吹奏楽研究会による記念演奏では、同研究会の第60回定期演奏会を記念した委嘱作品『FESTINA LENTE』(樽屋雅徳作曲)と『エルザの大聖堂への行列』(リヒャルト・ワーグナー)を披露し、式典に花を添えました。
式典終了後には、4号館2階を会場に「故 松前達郎先生を偲ぶ献花」(実行委員長=髙野二郎副総長)も執り行い(11月3日まで献花台を設置)、建学記念式典参列者をはじめ、教職員や学生、学園校友会関係者らゆかりのある多くの方々が祭壇に花を手向けました。なお、静岡キャンパス(11月1日~3日)、熊本キャンパス(同)、札幌キャンパス(11月1日)、付属大阪仰星高校(同)にも献花台を設け、各地で教職員、学生、生徒、学園関係者ら多数が松前達郎前総長との別れを惜しむ姿が見られました。









