付属静岡翔洋小学校の創立50周年記念式典を開催しました

2017年11月10日

付属静岡翔洋小学校の創立50周年記念式典を、10月28日に本校アリーナで挙行しました。本校はそれまで大学をはじめ短期大学(部)、高等学校、中学校、幼稚園を開設していた学校法人東海大学にあって、一貫教育体制の確立を目指して1967年に建学の地・清水に東海大学付属小学校として創立しました。以来、サッカーやミニバスケットボールなどの課外活動で顕著な成績を残してきたほか、開校初年度から英語教育を取り入れ、他に先駆けてコンピュータルームを設置するなど先進的な教育活動を展開してきました。2012年には東海大学の清水キャンパス内に新校舎を建設し、付属幼稚園とともに移転。同じ敷地内に幼稚園から大学までがそろい、スケールメリットを生かした交流事業や出前授業などを盛んに実施しています。また、2016年4月には校名を「付属小学校」から「付属静岡翔洋小学校」に変更し、新たな一歩を踏み出しました。なお、これまでに1898名の卒業生が輩出しています。

式典には、全校児童をはじめ学園関係者、同窓生、元教職員、静岡県私学協会の関係者ら100名をこえる来賓が参列。最初に学園を代表して松前義昭理事長が登壇し、参列者らへの謝辞を述べるとともに、「付属小学校の開設は創立者・松前重義の“未来に夢を開くことのできる真の人間教育をのびのびと展開しなければならない”という強い信念の下、幼稚園から大学までの一貫教育の実現を目指したものでした」と開校の理念を紹介。さらに本校の歴史を振り返りながら、「学校法人東海大学は今年、建学75周年を迎えました。本校ではその記念事業の一環としてICT教育環境の整備を進めています。本校もよき伝統、校風を堅持しながら、新しい時代の要請や地域の期待に応える魅力ある小学校としてさらに発展していかなければなりません」と語りました。

続いて小寺建仁校長が、「東海大学の建学の精神に基づいた教育理念の認識を今一度深め、その実践に心がけなくてはなりません。開校以来受け継がれてきたよき伝統を確実に継承し、時代の変化と要請に柔軟に対応して子どもたちのための学校として前進してかなくてはなりません」と力強く語りました。また児童を代表して武田彩奈さん(6年)があいさつし、「50周年という節目の年の6年生になれたことをうれしく思います。この式典を機にさらに勉強や運動を頑張りたい。これからももっと素敵な学校になるように努力していきます。皆がいいなと思ってくれる学校にしたい。児童会が中心となって元気にあいさつ運動をしていきます」と述べました。さらに6年生が和太鼓演奏を披露。日ごろの練習の成果をいかんなく発揮し、参列者からは大きな拍手が送られました。

終了後には、記念講演として学校法人東海大学の橋本敏明常務理事(望星学塾副塾長・学園史資料センター長・体育学部教授)による「創立50年の思い~振り返りと新たな挑戦」を実施。橋本理事は、松前博士が望星学塾に掲げた「若き日に」から始まる「思想を培え」「体躯を養え」「智能を磨け」「希望を星につなげ」の4つの言葉について触れ、「この言葉を、松前先生は小学校が最初の卒業生を送り出すときに、『人には親切で』『体をきたって』『うんと頑張って』『人生に不可能はない』と優しく言い換えてプレゼントしてくれました」と紹介。児童たちの普段の様子をとらえた写真を示しながら、「松前先生の言葉のように、小学校でうんと運動と勉強を頑張って、大きな夢をもってください」と語り、全員で4つの言葉を読み上げました。

その後、会場を清水テルサに移して実施した記念祝賀会にも本校の教職員や児童の保護者、学園関係者や同窓生ら多数が出席。歴代の校長が登壇し、在任当時を振り返ったほか50周年を記念して制作したDVDから一部を上映。参加者は大きな節目を祝うとともに、本校の今後に向けた思いを語り合いました。

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