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「第21回SAGA(アジア・アフリカに生きる大型類人猿を支援する集い)シンポジウム」を開催 テーマ:動物の社会を考える~ひとの常識は非常識~
2018年11月09日
東海大学[九州キャンパス]農学部では、来る11月17日(土)、18日(日)の2日間、本学熊本キャンパスおよび熊本市動植物園にて、「第21回SAGA※(アジア・アフリカに生きる大型類人猿を支援する集い)シンポジウム(SAGA21)」を開催いたします。今年のテーマは、「動物の社会を考える~ひとの常識は非常識~」です。
※SAGAは、研究者や動物園職員などがチンパンジー(およびボノボ)、ゴリラ、オランウータンの3属4種に分類される大型類人猿の現状と将来について、研究・飼育・自然保護の立場から考えるために集まった非営利団体で、1998年から毎年11月にシンポジウムを開催。シンポジウムでは、大型類人猿および動物全般の研究・飼育・自然保護に関した多くの講演や発表、分科会が行われます。シンポジウムは、興味がある方なら誰でもご参加いただけます。(https://www.saga-jp.org/index.html)
シンポジウム初日のセッション①「大型類人猿の社会性と母子関係」では、人工保育の本質や自然界と異なる動物園で築かれる母子関係から見える社会性の発達などについて、3名の専門家が講演。続くセッション②「動物の社会性を考えたアプローチ」では、動物の社会性を保つための動物園での取り組みなどを報告する3講演のほか、動物園のあり方をテーマに高校生を交えて議論する企画「ここが変だよ、でも捨てたもんじゃない動物園」などが行われます。
会場を熊本市動植物園に移して開催される2日目は、前日のセッション①の続きとして、障害を持った野生のチンパンジーが群れの中でケアされる様子やその報道内容から見えてくる人間の常識について考察する講演からスタート。続くセッション③「動物と自然災害」では、口蹄疫や豚コレラなどの感染症に関する発表と熊本地震からの動物園の復旧についての報告が予定されています。
本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流を通して教育・研究の成果を広く社会に還元し、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。本シンポジウムも、そうした本学の考えを体現するものです。
■シンポジウム開催概要
日時:1日目/11月17日(土)10:00~18:00頃(開場9:30~)
2日目/11月18日(日)10:00~11:50(開場9:30~)
※両日ともに報道受付は、9:30より各会場にて
会場:1日目/東海大学 熊本キャンパス(熊本市東区渡鹿9-1-1)
◇シンポジウム/2号館4階2401教室
◇ポスターセッション/2号館3階教室
2日目/熊本市動植物園 動物資料館レクチャールーム
(熊本県熊本市東区健軍5-14-2)
テーマ:動物の社会を考える~ひとの常識は非常識~
参加者:一般の方、関係者 約200名(予定)
主催 :SAGA、熊本市、東海大学農学部
共催 :京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院
後援 :公益社団法人 日本動物園水族館協会、東海大学総合研究機構
■11月17日(土)プログラム
09:30 開場
10:00 開会のご挨拶
◇開会挨拶:友永 雅己氏(SAGA世話人会 代表)
◇開催地挨拶:小野 泰輔氏(熊本県副知事)
10:15 SAGAに向けての熊本での取組み~高校生とともに考える「ここが変だよ動物園」~
◇伊藤 秀一(東海大学農学部 教授)
10:25 セッション①「大型類人猿の社会性と母子関係」
◇「人工保育のゴリラを群れに戻す~なぜ人工保育をするのかを考える~」
講演者/中道 正之氏(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)
◇「飼育下と野生のチンパンジーにみる母子関係
~社会性の発達を支える双方向の愛着形成~」
講演者/林 美里氏(京都大学霊長類研究所 助教)
◇「飼育下のチンパンジーの幸せを考える~熊本サンクチュアリの設立と日米比較~」
講演者/平田 聡氏
(京都大学野生動物研究センター 教授、同センター熊本サンクチュアリ 所長)
11:55 質疑・総括
12:00 昼休憩
13:15 セッション②「動物の社会性を考えたアプローチ」
◇「ほ乳類の子育て~幼少期環境の影響~」
講演者/今井 早希(東海大学農学部 助教)
◇「チンパンジーの社会性を考慮した治療アプローチ
~群れに戻すことのメリットとデメリット~」
講演者/長野 太輔氏(熊本市動植物園 獣医師)
◇「動物の社会性を守るために~動物園での取り組みと課題~」
講演者/福守 朗氏(鹿児島市平川動物公園)
14:45 ディスカッション(高校生とともに考える)
「ここが変だよ、でも捨てたもんじゃない動物園」
◇コーディネーター:伊藤 秀一
15:30 基調講演「阿蘇の草原から考える人の暮らしと生物多様性」
◇岡本 智伸(東海大学農学部 教授)
16:15 ポスターセッション 会場:2号館3階教室
■11月18日(日)プログラム
09:30 開場
10:00 開会のご挨拶
◇岡﨑 伸一氏(熊本市動植物園 園長)
10:05 セッション①「大型類人猿の社会性と母子関係」
◇「野生チンパンジーの障害児
~集団内で観察されたケアの様子と、その報道内容から見る人間の常識~」
講演者/松本 卓也氏
(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所
日本学術振興会特別研究員)
10:40 セッション③「動物と自然災害」
◇「口蹄疫、アフリカ豚コレラ、豚コレラおよび高病原性鳥インフルエンザについて」
講演者/末吉 益雄氏(宮崎大学農学部 教授)
◇「熊本地震からの復旧」
講演者/松本 充史氏(熊本市動植物園 獣医師)
11:50 総括・閉会
■エクスカーション概要
日時:11月18日(日)13:30~11:50
会場:① 熊本市動植物園 動物資料館及び資料館バックヤード見学
② 熊本市動植物園 チンパンジー舎見学
③ 東海大学阿蘇実習フィールド(旧阿蘇キャンパス)見学 バスツアー
※上記、全てを回るツアーではございません。
※エクスカーションへの同行取材を希望される場合は、諸準備の都合上、お手数ではございますが、
事前に1頁の問い合わせ先までお知らせください。
■この件に関するお問い合わせ
東海大学農学部応用動物科学科 担当:伊藤 秀一
TEL.096-386-2673
※SAGAは、研究者や動物園職員などがチンパンジー(およびボノボ)、ゴリラ、オランウータンの3属4種に分類される大型類人猿の現状と将来について、研究・飼育・自然保護の立場から考えるために集まった非営利団体で、1998年から毎年11月にシンポジウムを開催。シンポジウムでは、大型類人猿および動物全般の研究・飼育・自然保護に関した多くの講演や発表、分科会が行われます。シンポジウムは、興味がある方なら誰でもご参加いただけます。(https://www.saga-jp.org/index.html)
シンポジウム初日のセッション①「大型類人猿の社会性と母子関係」では、人工保育の本質や自然界と異なる動物園で築かれる母子関係から見える社会性の発達などについて、3名の専門家が講演。続くセッション②「動物の社会性を考えたアプローチ」では、動物の社会性を保つための動物園での取り組みなどを報告する3講演のほか、動物園のあり方をテーマに高校生を交えて議論する企画「ここが変だよ、でも捨てたもんじゃない動物園」などが行われます。
会場を熊本市動植物園に移して開催される2日目は、前日のセッション①の続きとして、障害を持った野生のチンパンジーが群れの中でケアされる様子やその報道内容から見えてくる人間の常識について考察する講演からスタート。続くセッション③「動物と自然災害」では、口蹄疫や豚コレラなどの感染症に関する発表と熊本地震からの動物園の復旧についての報告が予定されています。
本学では、総合学園としてのリソースを活用し、集いと交流を通して教育・研究の成果を広く社会に還元し、よりよい地域社会づくりに貢献したいと考えています。本シンポジウムも、そうした本学の考えを体現するものです。
■シンポジウム開催概要
日時:1日目/11月17日(土)10:00~18:00頃(開場9:30~)
2日目/11月18日(日)10:00~11:50(開場9:30~)
※両日ともに報道受付は、9:30より各会場にて
会場:1日目/東海大学 熊本キャンパス(熊本市東区渡鹿9-1-1)
◇シンポジウム/2号館4階2401教室
◇ポスターセッション/2号館3階教室
2日目/熊本市動植物園 動物資料館レクチャールーム
(熊本県熊本市東区健軍5-14-2)
テーマ:動物の社会を考える~ひとの常識は非常識~
参加者:一般の方、関係者 約200名(予定)
主催 :SAGA、熊本市、東海大学農学部
共催 :京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院
後援 :公益社団法人 日本動物園水族館協会、東海大学総合研究機構
■11月17日(土)プログラム
09:30 開場
10:00 開会のご挨拶
◇開会挨拶:友永 雅己氏(SAGA世話人会 代表)
◇開催地挨拶:小野 泰輔氏(熊本県副知事)
10:15 SAGAに向けての熊本での取組み~高校生とともに考える「ここが変だよ動物園」~
◇伊藤 秀一(東海大学農学部 教授)
10:25 セッション①「大型類人猿の社会性と母子関係」
◇「人工保育のゴリラを群れに戻す~なぜ人工保育をするのかを考える~」
講演者/中道 正之氏(大阪大学大学院人間科学研究科 教授)
◇「飼育下と野生のチンパンジーにみる母子関係
~社会性の発達を支える双方向の愛着形成~」
講演者/林 美里氏(京都大学霊長類研究所 助教)
◇「飼育下のチンパンジーの幸せを考える~熊本サンクチュアリの設立と日米比較~」
講演者/平田 聡氏
(京都大学野生動物研究センター 教授、同センター熊本サンクチュアリ 所長)
11:55 質疑・総括
12:00 昼休憩
13:15 セッション②「動物の社会性を考えたアプローチ」
◇「ほ乳類の子育て~幼少期環境の影響~」
講演者/今井 早希(東海大学農学部 助教)
◇「チンパンジーの社会性を考慮した治療アプローチ
~群れに戻すことのメリットとデメリット~」
講演者/長野 太輔氏(熊本市動植物園 獣医師)
◇「動物の社会性を守るために~動物園での取り組みと課題~」
講演者/福守 朗氏(鹿児島市平川動物公園)
14:45 ディスカッション(高校生とともに考える)
「ここが変だよ、でも捨てたもんじゃない動物園」
◇コーディネーター:伊藤 秀一
15:30 基調講演「阿蘇の草原から考える人の暮らしと生物多様性」
◇岡本 智伸(東海大学農学部 教授)
16:15 ポスターセッション 会場:2号館3階教室
■11月18日(日)プログラム
09:30 開場
10:00 開会のご挨拶
◇岡﨑 伸一氏(熊本市動植物園 園長)
10:05 セッション①「大型類人猿の社会性と母子関係」
◇「野生チンパンジーの障害児
~集団内で観察されたケアの様子と、その報道内容から見る人間の常識~」
講演者/松本 卓也氏
(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所
日本学術振興会特別研究員)
10:40 セッション③「動物と自然災害」
◇「口蹄疫、アフリカ豚コレラ、豚コレラおよび高病原性鳥インフルエンザについて」
講演者/末吉 益雄氏(宮崎大学農学部 教授)
◇「熊本地震からの復旧」
講演者/松本 充史氏(熊本市動植物園 獣医師)
11:50 総括・閉会
■エクスカーション概要
日時:11月18日(日)13:30~11:50
会場:① 熊本市動植物園 動物資料館及び資料館バックヤード見学
② 熊本市動植物園 チンパンジー舎見学
③ 東海大学阿蘇実習フィールド(旧阿蘇キャンパス)見学 バスツアー
※上記、全てを回るツアーではございません。
※エクスカーションへの同行取材を希望される場合は、諸準備の都合上、お手数ではございますが、
事前に1頁の問い合わせ先までお知らせください。
■この件に関するお問い合わせ
東海大学農学部応用動物科学科 担当:伊藤 秀一
TEL.096-386-2673